グーグルは3月22日、「Googleファミリーリンク」の機能説明会を実施した。ファミリーリンクとは、子どものAndroidスマートフォンを管理するツールで、無料で利用できる。親の端末はAndroid、iPhoneともに対応する。
Google APAC Android Partner Enablment Managerである五木田菜津紀氏は、グーグルによるプライバシーやセキュリティを守るための取り組みについて述べ、同社が公開しているウェブサイト「セーフティセンター」へのアクセスを呼びかけた。
また、こうした取り組みのひとつとして、ファミリーリンク機能が紹介された。ファミリーリンクは、18歳以下の子どもが使うスマートフォンに対して、保護者が使用できるアプリやアクセスできるウェブサイト、利用時間を制限したり、位置情報を確認したりできるツールだ。約1年前の2018年4月に提供を開始した。
利用するには、親子の端末にアプリをインストールする。保護者は親専用の「Googleファミリーリンク」アプリ、12歳以下の子どもは「Googleファミリーリンク」アプリ(親と同じアプリ)、13〜18歳未満は「18歳未満のお子様向けGoogleファミリーリンク」アプリを利用する。
五木田氏は、ファミリーリンクでの管理方法を「会社でシステム管理者にデジタル機器を管理されている状態と同じイメージ」と説明した。例えば、子どもの端末でアプリをインストールしたい時、親の端末に承認を求める。親が許可すると、子どもはそのアプリをインストールできる。
さらに利用時間の管理、位置情報の確認も可能だ。「アプリで子どもの位置情報を確認できるので、不必要なコミュニケーションを省ける。不必要と表現したが、ファミリーリンクの真のコンセプトとしては、子どもが何のアプリを使っているか、いま何をしているかを共有することで、お互い気持ちよくスマホを使うことができるようになること。アプリの承認を通じて、このアプリが流行ってるの?といった、親子のコミュニケーションのきっかけになる」(五木田氏)。ファミリーリンクでは、「今日は外出の時間が遅いから利用時間を延長する」といったことも可能だが、ここで親子でのやりとりが生まれることが重要ということだ。
12歳以下と13歳以上のアプリの大きな違いはYouTubeだ。12歳以下はYouTubeの利用が制限されており、子ども専用の「YouTube Kids」アプリを利用する。13歳以上は大人と同じYouTubeアプリを利用する。不安に感じる保護者は、YouTubeアプリの「制限付きモード」を設定すると良いだろう。
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