NVIDIAの研究者が、ラフスケッチやセグメンテーションマップから現実的な風景画像を作成するための新しい敵対的生成ネットワークモデルを開発した。まだ完璧ではないものの、人々が独自の合成風景を作成できるようにするという目標に一歩近づいたことは確かだ。
この「GauGAN」モデルは都市計画者やゲームデザイナー、建築家が合成画像を素早く作成するのを支援するツールとされている。このモデルは100万枚以上の画像(Flickrの4万1000枚の画像を含む)で訓練された。研究者によると、GauGANはスケッチの細部を埋める「スマートペイントブラシ」として機能するという。
NVIDIAで応用ディープラーニング研究のバイスプレジデントを務めるBryan Catanzaro氏は、「木や太陽、空の位置を示す塗り絵のようなものだ」と述べ、「ニューラルネットワークは実際の画像について学習したことに基づいて、細部や質感、反射、影、色をすべて補完することができる」とした。
NVIDIAの研究者らは米国時間3月18日に開催されたGPU Technology Conferenceで報道陣向けのデモを行い、実際に動作しているGauGANを披露した。そして、GauGANが画像をリアルタイムでレンダリングしたり、季節によって画風を変えたりできることや、水が反射して、風景と相互作用する様子を示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果