NVIDIAの新しい「Jetson Nano」プラットフォームの狙いは、人工知能(AI)開発を誰でもとっつきやすいものにすることにある。
NVIDIAの創設者で最高経営責任者(CEO)のJensen Huang氏は米国時間3月18日、NVIDIAの「GPU Technology Conference」でJetson Nanoを発表した。開発者やクリエーター、愛好家向けの99ドル(約1万1000円)の開発者キットと、エッジシステムを開発する企業向けの、量産製品への実装が可能な129ドル(約1万4000円)のモジュールが提供される。
その名の通り、Jetson Nanoは開発者キットが80mm×100mmというコンパクトさだが、クアッドコアのARMプロセッサ、128基のコアを統合したNVIDIAグラフィックス、4Gバイトのメモリを搭載している。プリインストールされた「Jetpack SDK」は、「NVIDIA Cuda Toolkit 10」をサポートする「Ubuntu 18.04」をベースとしたデスクトップLinux環境を備える。
Jetson Nanoは、Seeed StudioとSparkFunで発売されており、人気の高い多くの周辺機器やアクセサリに対応する。さまざまなプロジェクトのほか、チュートリアルも含まれるので、DIY好きな人や学生はJetson Nanoを箱から取り出して、すぐにAIに取り組むことができる。ユーザーが技術的な質問に対する回答を得られるように、Jetson開発者フォーラムも提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」