ecboは3月8日、そごう・西武と提携し、西武渋谷店「1階案内カウンター」において荷物預かりサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」を活用した実証実験を開始すると発表した。
ecbo cloakは「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを持つ店舗」をつなぐシェアリングサービス。アプリからの事前予約で、カフェ・美容室・郵便局・駅構内など、多種多様なスペースに荷物を預けることが可能。全国の主要な都市で展開しており、導入店舗数は1000以上。観光客による旅先での利用だけでなく、イベント参加時や日常生活における買い物、その他さまざまなシーンで利用されているという。なお、コインロッカーに入らない大型の荷物(ベビーカー、スポーツ用品、楽器など)にも対応している。
同社によると渋谷は、外国人が新宿・銀座・浅草に次いで4番目に多く訪れる街で、その数は年々増加しているという。しかし、渋谷駅のコインロッカー総数は約1400個、うち大型のスーツケースが入るものは約90個と、荷物を預けられる場所の不足が課題となっている。ecbo cloakにおいても、渋谷エリアの利用者は国内外問わず増加しており、さらに今後も増える見込みだが、まだまだ供給は十分ではないという。
今回、実証実験を実施する西武渋谷店は、渋谷スクランブル交差点を渡ってすぐの場所にあり、そごう・西武の中でも特にインバウンド比率が高く、大きな荷物を持った来店客が多いため、荷物預かりに関する要望が多くあったという。そごう・西武では、ecbo cloakの導入により、来店客の課題を解決し、継続的に手厚いサービスの提供を目指す。なお、そごう・西武にとって、新規来客に対し、ネットを通じて有料サービスを提供するのは初だという。
実証実験の期間は、3月11日〜9月30日。予約開始日は3月8日11時からで、導入開始日は3月11日。荷物の預かり可能時間は10〜20時で、日曜日のみ10〜19時。利用料金はバッグサイズが300円、スーツケースサイズが600円(日・個)。当日予約も可能だ。
西武渋谷店では、「そごう」や「西武」に馴染みの深い台湾や香港、中国本土など、中華圏の来店客が7割を占めているとのこと。同様に、ecbo cloakの渋谷エリアの訪日外国人利用者も7割が中華圏の利用者だとしており、利用者の親和性の高さを相互送客にも生かしていくとしている。
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