荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」を運営するecboは2月6日、東日本旅客鉄道(JR東日本)、JR西日本イノベーションズ、メルカリおよび、複数の個人投資家などから資金調達したと発表した。調達額は非公開。
ecbo cloakは、「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを持つお店」とをつなぐシェアリングサービス。ユーザーは、スマートフォンで荷物を預けたい場所を選び、日時と荷物の個数を指定して預け入れスペースを予約。当日店舗に行って荷物を預ける。観光を終えて、店舗で証明メールを提示して荷物を受け取ると、ユーザーが事前登録しておいたクレジットカードによるオンライン決済が発生し、領収書メールが届くという流れだ。
現在は、東京、京都、大阪、福岡、沖縄、北海道など全国の主要な都市で展開しており、JR東京駅構内をはじめ、カフェ・漫画喫茶・着物レンタル店・神社などで荷物を預けられるという。また、現状はウェブ版のみで提供しているが、2018年夏にはecbo cloakのiOS/Androidアプリを公開する予定だ。
同社は2月1日に、日本郵便初のオープンイノベーションプログラム「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM」において、郵便局での荷物預かりの実証実験を実施することも発表している。1月13〜14日には、渋谷郵便局で荷物預かりのテストマーケティングを実施。顧客からのニーズが確認でき、今後の取り組みについて期待が持てる結果が得られたという。
今後は、まず年間1万人の利用を目指し、ecbo cloakとの連携による郵便局での荷物預かりに関する実証実験を、渋谷郵便局、新宿郵便局、東京中央郵便局(銀座郵便局JPタワー内分室)、横浜中央郵便局、鎌倉郵便局の5局において、2月21日より実施する。3月1日からは、東京都や神奈川県内の26局に拡大し、全31局で実施する予定。
また、日本郵便の全国に広がる物流網とecbo cloakの提携店舗を生かし、7月ごろに荷物配送サービスの実証実験を開始する予定。手書き伝票の手間を省略し、将来的にはすでに預けた荷物を後からボタン1つで配送手配できるようにしたいという。実証実験は、郵便局からecbo加盟店への配送からスタートし、順次配送先の拡充を行った後、10月以降に本格導入を目指すという。
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