ecboは1月21日、荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」のiOS/Androidアプリを公開した。これまではウェブ版のみ提供していたが、今後はアプリによって数タップで荷物を預けたい場所を探して、予約できるようになる。
ecbo cloakは、荷物を預けたい人と、荷物を預かるスペースを持つカフェや美容院などの店舗をつなぐサービス。ユーザーは、スマートフォンで荷物を預けたい場所を選び、日時と荷物の個数を指定して預け入れスペースを予約。当日店舗に行って荷物を預け、観光を終えて店舗で証明メールを提示して荷物を受け取ると、事前登録しておいたクレジットカードでオンライン決済が発生する仕組みとなっている(料金はバッグサイズが300円、スーツケースサイズが600円)。
2017年1月にローンチした同サービスはこの約2年間で、日本郵便やJR東西・JR九州、美容室チェーン「Hair&Make EARTH」、カラオケルーム「ビッグエコー」、CDショップ「タワーレコード」などと提携し、駅構内や各店舗の一部で荷物を預けられるようになっている。また、これまでJR東日本、西日本イノベーションズ、メルカリ、プロサッカー選手の本田圭佑氏などから資金を調達している。
同社の代表取締役社長である工藤慎一氏によれば、ecbo cloakの利用者の約半数は当日に予約するため、荷物を預けられる場所をすぐに見つけられるアプリ版が求められていたという。また、現在は約7割が海外のユーザーであるためiOSだけでなくAndroid版も同時にリリースしたと説明する。
アプリでは、ウェブ版と比べてユーザーインターフェースを刷新したほか、立ち上げて数タップで現在地周辺の店舗などを検索して予約ができるようになっている。現状は、日本語と英語、中国語、韓国語に対応。今後は、ウェブ版のユーザーにアプリへの移行も促していくという。
2019年は3つの軸でサービスを伸ばしていきたいと工藤氏は語る。1つ目が「新機能」で、アプリの公開を皮切りにさまざまな新機能を実装していくという。2つ目が「プロモーションの強化」で、同日より東京、品川、池袋、新宿、横浜の5駅で駅ナカ広告を展開するなどして認知度を上げていく。3つ目が「グローバル展開」で、エリアは明かしていないが、海外にもサービスを展開する予定だという。
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