KDDIとScrum、永和システムマネジメントの3社は3月8日、アジャイル企画開発手法「スクラム」の導入支援により、法人向けにイノベーションを起こすことを目的とした合弁会社「Scrum Inc. Japan」を設立したと発表した。4月より事業を開始する。設立当初の資本金は7500万円。出資比率は、KDDIが51%、Scrumが44%、永和システムマネジメントが5%。
Scrumの創業者、Jeff Sutherland博士らが考案した「スクラム」は、顧客からのフィードバックに基づき計画と開発を短い期間で繰り返し、新しい機能を次々とリリースしていくイノベーション手法。世界中の企業や行政府が採用している。
近年、日本企業においても、5GやIoT、AIなどの先端技術を既存ビジネスに取り込み、デジタルトランスフォーメーションを実現する手法として需要が高まっている。3社は、2017年1月に締結した業務提携以降、共同でScrum認定資格セミナーの開催および、スクラムコーチの派遣を行い、多くの日本企業におけるスクラムの導入をサポートしてきた。
今回のScrum Inc. Japan設立にあたり、Scrumは欧米の大企業の組織的な変革を支援してきた、同社のプリンシパルトレーナーであるJoe Justice氏を日本へと派遣する。また、永和システムマネジメントからは、日本国内におけるスクラムの普及、アジャイル企画開発の発展に貢献してきた平鍋健児氏が、Scrum Inc. Japanの取締役に就任する。
なお、これまでの3社における取り組み事例として、トヨタ自動車の子会社で次世代自動運転システムを開発するトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメントにおける会社全体でのスクラム活用を支援。進歩の速い業界におけるアジャイル企画開発によるイノベーションの実現に貢献しているという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス