メドピアの連結子会社であるフィッツプラスは9月5日、健康保険組合向けに名古屋大学医学部発ベンチャーのPREVENTが展開する重症化予防プログラムの提供を開始すると発表した。
両社は、同取り組みを皮切りに更なる協業を検討し、健康増進から特定保健指導や重症化予防まで、対象者の健康状態に合わせた予防施策を一気通貫で提供。健康保険組合を中心に健康寿命の延伸および、医療費の適正化に向けた支援を強化するという。
メドピアによると、生活習慣の変化や高齢化により、生活習慣病をはじめとした慢性疾患の患者が増加し、医療費増加の原因となっている。
特に糖尿病においては、重症化した際の人工透析治療に1人あたり年間約500万円、国全体で年間約1.57兆円もの医療費がかかっている。そこで政府は、「糖尿病腎症重症化予防プログラム」を策定。健康保険組合などのデータヘルス計画においても、「糖尿病等の重症化予防」への取り組みを保険者の評価対象に据えるなど、重症化予防に向けた対策を強化している。
今回、両社の契約および、今後の協業により、同社グループは、従来の健康もしくは生活習慣病予備群の対象者を中心とした支援に加え、生活習慣病・疾病の既往者に対する重症化予防も支援が可能となる。
また、医師と管理栄養士の専門家ネットワークおよび、レセプトや健診データ、ライフログなどのデータと研究に基づくエビデンスといった両者の強みを生かしながら、健康増進・予防を一気通貫で支援するサービスを検討していくことで、健康寿命の延伸および、医療費の適正化を目指すという。
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