TwitterのドーシーCEOがインタビューで語った6つのこと

Queenie Wong (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2019年02月14日 12時13分

 Twitterの最高経営責任者(CEO)で共同創業者のJack Dorsey氏が、Recodeの共同創業者であるKara Swisher氏とのツイートを通じたインタビューに応じた。90分間にわたったこのインタビューの中でDorsey氏は、テクノロジの安全性や責任から、Donald Trump米大統領やTeslaのCEOを務めるElon Musk氏によるTwitterの利用まで、さまざまなトピックについて語った。さらに同氏は、FacebookのCEOで共同創業者のMark Zuckerberg氏に「ひどい肉料理」をふるまわれた件について聞かれると、Cheez-It(米国で人気のチーズクラッカー)を食べている方がましだったとジョークを飛ばす場面もあった。

提供:Drew Angerer/Getty Images
TwitterのCEOで共同創業者のJack Dorsey氏。
提供:Drew Angerer/Getty Images

 ただし、インタビュー中はTwitterユーザーが次々と会話に割り込んで来たため、Dorsey氏でさえ、「#Karajack」というハッシュタグを用いて行うこのインタビュー形式では、会話の流れを追うのが難しいと認めるほどだった。ベテランのテクノロジ系ジャーナリストであるWalt Mossberg氏はこのインタビューを評して、「Twitterがいかにカオスな奈落であるかを示す好例だ」と、Twitter上で述べている。

 このインタビューの混乱ぶりは、Twitterのサイトをさらに使いやすくするために、同社に残された課題の大きさを、改めて浮き彫りにしたと言える。

 では、このインタビューでのDorsey氏の発言から、6つのポイントを紹介しよう。

1. ハイテク企業幹部の責任に関する自己評価は「可」レベル

 大手テクノロジ企業は、民主主義の保護や、自社のサービスを使うユーザーの安全の確保など、多くの責任を負っている。こうした責任について尋ねられたDorsey氏は、自らについては「C」(可)レベルだと評価すると共に、Twitterではユーザーの身の安全を守ることを最優先にしていると述べた。

2. ハラスメントの問題

 Twitterは、同プラットフォーム上でのハラスメント行為を撲滅するための取り組みが不十分だとして何度も非難されてきた。Twitterの利用を休止する人が出ていることについて尋ねられると、Dorsey氏は残念に思っており、解決策を見つけたいと回答した。

3. Trump米大統領について

 Trump氏について、ヘイトスピーチの規制などに関するTwitterの規則を破っているとの指摘がある。だがDorsey氏は、(アカウントを停止するかどうかを判断するにあたっては)ツイートの報道価値や公益性も考慮していると述べた。

4. Twitterで有料サービスを提供する場合の基準について

 Twitterは2017年に、プロフェッショナル向けのプレミアム版を提供する可能性について、検討していることを示唆したことがある。Dorsey氏はこの点に関して、料金と引き換えにどのような価値をユーザーに提供できるのかを見極める必要があると語った。

5. TeslaのCEO、Elon Musk氏について

 Musk氏はTwitterでの言動でたびたびトラブルを起こしている。だがDorsey氏は、Musk氏によるTwitterの使い方を気に入っていると答えた。

6. Twitterをさらに使いやすくするための課題は山積み

 インタビューが終わるころには、Dorsey氏でさえ、Twitterの使い勝手に問題があることを認めるようになっていた。同氏は先週、Swisher氏に対してTwitter経由でインタビューを受けたいとの意向を示し、その理由として、Twitterにそのような機能を設けることを検討しているからだと語っていた。だが、そのためにはまだ多くの取り組みが必要であることを認めた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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