「Google Fiber」プロジェクトに一部で問題が生じ、全米でギガビットサービスを軌道に乗せることを目指すGoogleのより広範な取り組みに水を差すことになった。
Googleは、「シャロートレンチング」と呼ばれる実験に期待をかけていた。これにより、同社はわずか5カ月でケンタッキー州ルイビルにギガビットインターネットを展開し、競合のAT&T Fiberのペースを大幅に上回ることに成功した。しかし、Google Fiberの広報担当者によると、このプロセスのさまざまな問題が原因で、Google Fiberはルイビルでの事業停止を余儀なくされる。Googleは米国時間2月7日、ルイビルでのサービス提供を4月15日に終了すると発表した。
これはGoogle Fiberにとって大きな後退だ。Google Fiberは2016年10月に事業拡大を「一時中断」したが、2017年に静かな復活の一環として、ルイビルとテキサス州サンアントニオでサービスの提供を開始した。そして、最先端の手法を使ってコストを抑制し、従来の電気通信会社を出し抜いた。このサービスは、標準的なケーブルプロバイダーや電話会社のサービスよりも高速かつ低料金の代替的選択肢になるはずだったが、Googleは他のあらゆる企業と同じく、ある問題に直面した。物理的な光ファイバー回線の敷設にかかる膨大なコストだ。
Google Fiberが今でも提供されている他の10地域では、今後もさらにファイバーを敷設し、新規顧客の加入を受け付ける。Googleの広報担当者は米CNETに対し、ルイビルでの失敗から学び、他の都市での配備を向上させたいと述べた。
Google Fiberチームは今回の失敗の背後にある理由として、ルイビルで採用された実験的な敷設方法を挙げた。「ナノトレンチング」と呼ばれるこの敷設手法により、Google Fiberはより高速かつ低コストでファイバを敷設することに成功したが、数カ月のうちに不具合が生じた。他の都市では「マイクロトレンチング」という手法に切り替えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来