Spotifyの第4四半期は黒字転換--ポッドキャストのGimletとAnchor買収を発表

Joan E. Solsman (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年02月07日 08時31分

 スウェーデンを拠点に音楽配信サービスを提供するSpotifyは現地時間2月6日、ポッドキャストを手がけるGimletとAnchorの買収を発表した。新規ユーザー獲得を目指すという。

 Spotifyは、四半期決算報告に合わせてこれを発表した。

 Spotifyは6日、同社の有料会員数が2018年末の時点で9600万人と、前年の同じ時期から36%増加したことを明らかにした。広告付きで無料でSpotifyを利用するすべてのユーザーを含めると、Spotifyのサービスを少なくとも月に1度利用する人の数は、2018年末の時点で前年同期比29%増の2億700万人だった。今回の数字は、同社が11月に示した予測幅の上限と同等またはそれ以上だった。

 音楽以外のコンテンツの利用がゆくゆくは全体の20%を占めるようになると予想するSpotifyは、GimletとAnchorの手がけるポッドキャストの制作やクリエイター向けプラットフォームが同社のポッドキャストサービスを支える存在になると述べている。

 「Gimletは、世界最高のコンテンツクリエイターの1つであり、『Homecoming』(中略)や、インターネットカルチャーを題材にヒットした『Reply All』など、ユニークで高い人気を誇るポッドキャストを提供している」と、Spotifyの最高経営責任者(CEO)を務めるDaniel Ek氏は述べた。「そしてAnchorは、オーディオ制作の分野を一から作り変え、世界中で次世代のポッドキャスターを生み出している」(Ek氏)

 買収の金銭的条件は公表されていないが、Spotifyは、2019年に4~5億ドルを投じて複数の買収を実施するつもりだと述べていた。Recodeは今回の発表に先立ち、SpotifyがGimletを2億3000万ドル(約253億円)で買収する見込みだと報じていた。

 Spotifyは、3月末には有料会員数が9700万~1億人になると見込んでおり、月間アクティブユーザー数は2億1500万~2億2000万人に増加すると予測する。

 Spotifyの第4四半期の利益は4億4200万ユーロ(552億円)で、5億9600万ユーロの損失を計上した前年同期から一気に業績を好転させている。Spotifyが営業利益を計上したのは初めてのことだが、最終利益の大部分は、同社の株価が下落し、従業員の株式報酬に基づいて同社が支払う税額が減少したことと関係している。

 同四半期の売上高は、前年同期比30%増の15億ユーロだった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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