クックパッドは2月2日、「Cookpad Hack Kitchen」を開催した。「毎日の料理を楽しみにするサービスをHackする」を掲げるハッカソン。第1回目の今回は、生鮮食品ECがテーマだ。
60兆円以上の取引が見込まれるという食品・飲料・酒類市場。その中でもBtoCのEC市場規模は1兆5000億円程度で、2017年時点のEC化率はわずか2.41%という。この市場におけるEC化の余地は大きく、新しいユーザーニーズも見込めるため、多くの企業が生鮮食品に関するECサービスをリリースしている。
クックパッドは今回、「UI/UXや体験までを包括したサービス開発に取り組む」というイメージを浸透させるため、このハッカソンを企画したという。テーマは「ラストワンマイル」。顧客に届ける最後の段階がサービスの課題としてアイデアを募った。
ハッカソンでは、午前中より生鮮ECに関する情報の共有、アイデア作りや構築が進められ、夕方よりプレゼンテーションが始まった。
作りたい人と食べたい人をマッチング--チーム「Shoktak」
チーム「ShokTak」は、料理を作りたい人と食べたい人をマッチングするサービス、「ShokTak」を提言した。彼らは生鮮食品ECについて、鮮度維持や個別配送など、コストが割高になることが課題だとした。そこでShokTakでは、レシピとキッチン、食材を用意したキッチンを提供。「料理の腕を試したい」「新鮮な食材や先進的な調理器具を使いたい」など、料理を作りたい人を1日料理体験の形で集めて料理してもらい、おいしい料理を食べたい人にふるまう。
食べたい人からは食材に対する費用を、料理したい人からは場所レンタル費用を集め、運営するという。食材は全てShokTakキッチンへ配送することで、拠点一括配送や一括管理によりコストカットを実現する。
生鮮食品を食べるというサービスについては、配達サービスだがUber Eatsが挙げられる。このUber Eatsのような、食に関する既存のサービスとの差別化についての質問には、「Uber Eatsでは配送時に鮮度が保たれないが、ShokTakではその場で提供するため、新鮮な食材を提供できる」と回答した。
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