冷蔵庫に入れた食品の存在を忘れ、結局捨ててしまうことがある。そうした食品ロスを減らす手段として、食べ物の無駄を防ぐNFCタグ「Acorn」を以前取り上げた。ただし、Acornでも目的は果たせるのだが、いちいちスマートフォンを出さないと賞味期限が確認できないなど、使い勝手の悪いところがあった。
そこで、確認時にスマートフォンを使う必要がなく、デザインも美しい「Ovie Smarterware」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Ovieは、さまざまな食品に取り付け、賞味期限や消費期限を設定しておくスマートタグを中心としたシステム。期限情報を登録するスマートタグ、スマートタグを食品に取り付けるクリップおよびユニバーサルコネクタ、スマートタグを装着して食品を入れるコンテナ、スマートフォンなどとの通信を中継するハブで構成される。
スマートタグに期限を登録すれば、冷蔵庫に入っている食品の種類と、それぞれ期限までの残り日数が把握できる。早く消費した方がよいものから使うなどすれば、食品を捨てずに済む。専用アプリを利用すると、保存中の食材を使った料理のレシピが検索できる。
食品の種類と期限の登録は、スマートタグのボタンを押してアプリで実行する。「Amazon Echo」など、Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」から音声で指示して登録することも可能。
各食品の期限は、アプリからだけでなく、スマートタグのLEDでも分かる。期限が近づくにつれてLEDの色が緑から黄、赤へと変化していくので、スマートフォンを使わず、一目で状況が把握できる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月21日まで。目標金額の4万ドル(約435万2800円)に対し、記事執筆時点(日本時間5月30日15時)で約3万2000ドル(約348万円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと22日ある。
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