Uberは米国時間1月31日、初となる公共交通機関との連携を開始すると発表した。コロラド州デンバーの地域交通局Regional Transportation District(RTD)との提携により、デンバーのユーザーは、出発地から目的地までの経路案内と公共交通機関のリアルタイム情報をUberのアプリで確認できるようになる。
RTDの最高経営責任者(CEO)兼ゼネラルマネージャーDavid Genova氏は、Uberの公式ブログで次のようにコメントしている。「顧客は、移動ができるだけシームレスであることを求めている。そして今回のような提携によって、最初の1マイルと最後の1マイルに新たな選択肢が加わり、出発地から目的地までの移動計画を立てられるようになった。RTDは、目的地に最も効率よくたどり着ける補完的な交通手段を乗客に提供できるようになり、Uberとの提携に満足している」
Uberはこれまでにも、輸送のワンストップショップとなることを目指す取り組みを明らかにしている。9月には「Mode Switch」という新機能を発表した。Mode Switchはアプリ内のツールで、車や自転車、スクーターなど、その場所でUberが提供している交通手段を確認できる。このツールから、乗客は利用したい交通手段を選択できる。CEOのDara Khosrowshahi氏は、Uberを「輸送分野のAmazon」にしたいと話していた。
乗客が目的地を入力すると、「UberX」「Uber Pool」などのUberが提供するサービスとともに「Transit」が表示される。Transitを選択すると、リアルタイムの出発時間や到着時間と、利用できる公共交通機関の経路を確認できる。交通機関の発着所まで、あるいは発着所から徒歩で移動するための経路案内が提示される。Uberによると、近くRTDの切符をUberのアプリから購入して利用することも可能になるという。
Uberは、世界でリアルタイムの交通機関や経路の情報を提供する都市向けのモビリティアプリMoovitとの提携によって、公共交通機関情報の統合を実現した。Uberはこの提携によって、この機能をさらなる都市に拡大していくと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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