グラフィックスプロセッサによって長年にわたりデータセンター向け事業が好調だったNVIDIAは、需要の低下により、第4四半期(11-1月期)売上高の予想を引き下げた。
NVIDIAの第4四半期売上高は、27億ドルという同社のガイダンスを大きく下回り、22億ドルになる見込みだという。最高経営責任者(CEO)のJensen Huang氏は株主宛ての書簡で、第4四半期は「常軌を逸するほどの異常な乱れが生じ、残念な四半期」だったと述べた。
ゲームとデータセンター向けの売上高が予測を下回る見込みだとNVIDIAが述べたのは、予想外の展開だ。
ゲーム向け需要の低下は、仮想通貨ブームの陰りによって大方予想されていたが、アナリストらは、中国のゲーム需要の減速を考慮していなかった。NVIDIAによるデータセンター事業の見通しも、やや予想外だった。人工知能(AI)のワークロードや、ハイパフォーマンスコンピューティングでGPUは必須だからだ。
NVIDIAによると、ゲーム部門の問題の主な要因は、同社プロセッサに対する中国の需要にあるという。NVIDIAは発表の中で、前回のガイダンスでは在庫調整を考慮していたが、「特に中国におけるマクロ経済情勢の悪化」が需要に影響を与えたとした。また、消費者が価格の低下を待っていることから、「Turing」アーキテクチャに基づくハイエンドGPUの販売も予測を下回ったとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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