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Facebookが「WhatsApp」「Instagram」「Messenger」の統合を検討との報道--懸念の声も

Queenie Wong Lori Grunin  (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年01月28日 09時26分
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 Facebookは、「WhatsApp」「Messenger」「Instagram」のユーザーが、アプリを切り替えることなく相互にメッセージを送信できるようにしようと計画しているようだ。

 3つのスタンドアロンアプリはこれまで通り個別に提供されるが、1つのメッセージングプラットフォームまたはプロトコルの下に統合されるという。この変更によって、Facebookのいずれかのチャットシステムから別のチャットシステムへとメッセージを送信できるようになる。例えば、WhatsAppを離れることなく、Messengerしか利用していない友人に連絡できる。

 Facebookは、詳細についてはまだ検討中としたが、各アプリにエンドツーエンドの暗号化が適用され、会話の参加者のみが送信されたメッセージを見ることができるようにすると述べたという。The New York Times(NYT)は、このプロジェクトに取り組む4人の関係者の話として、Facebookがこの作業を2019年末、あるいは2020年初頭までに完了する計画だと報じている。

 Facebookの担当者は、「できる限り最良のメッセージング体験を構築したい。ユーザーは高速でシンプルな、信頼性が高い非公開のメッセージングを求めている」と述べた。「当社のさらなるメッセージングサービスでエンドツーエンドの暗号化を実現し、すべてのネットワークで友人や家族と簡単につながれるようにする手段を検討している」

 この戦略には、巨額を投じて買収した企業に対する統制力を強化しようとする最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏の意図も現れているようだ。Facebookは2014年にWhatsApp190億ドルで買収し、2012年にInstagramを10億ドルで買収した。こうした企業の創業者の一部はZuckerberg氏と対立したとされ、Facebookを離れている。Instagramの共同創業者であるKevin Systrom氏とMike Krieger氏、WhatAppのBrian Acton氏Jan Koum氏、Oculusの共同創業者Palmer Luckey氏Brendan Iribe氏だ。

 NYTに情報を提供した関係者によると、アプリが統合されることで、AppleやGoogleの提供するメッセージサービスにユーザーが移ることなく、同社のチャットアプリでメッセージを送信する時間が増え、Facebookが広告からさらなる収益を得られるようになる可能性があるという。

 しかし一部のFacebookユーザーは、Facebookが起こした数々のスキャンダルを受け、同社が他の技術企業にデータを共有することに不信感を募らせている。そうしたユーザーは、今回の変更を受け入れ難いかもしれない。2018年には、英国の政治コンサルティング企業Cambridge Analyticaが最大8700万人分の個人データを、ユーザーの許可なく収集していたことが発覚した。

 Facebook Messenger、Instagram、WhatsAppの間でどのような個人情報が共有されるかは不明だ。

 ジョンズホプキンス大学で暗号を研究するMatthew Green氏はTwitterで、アプリ間で共有される可能性のあるデータや、WhatsAppの暗号化のセキュリティが低下する可能性について懸念を示した。WhatsAppは電話番号のみでアプリに登録可能だが、Facebookは登録時に本人確認を求めるとNYTは述べている。

 Facebook MessengerをWhatsAppやInstagramと統合することで、政府当局がFacebookを分割することも難しくなる可能性があると一部のアナリストは指摘した。

 電子プライバシー情報センター(EPIC)やColor of Changeなどの権利擁護団体は先週、米連邦取引委員会(FTC)に書簡を送付し、「WhatsAppとInstagram買収の取り消し」を求めた。FTCは現在、ユーザーのデータを非公開にするという米政府との合意に違反した疑いで、Facebookを調査している。

 Facebookは、今後メッセージングが同社の将来により一層大きな役割を担うことになるとみている。Zuckerberg氏は10月、ますます多くのユーザーが、公開投稿からメッセージングアプリにおける非公開での情報共有へと移行していると述べていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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