Microsoftが、スマートフォンにおけるフェイクニュース対策を進めている。今回、同社のブラウザ「Edge」に、ニュースサイトの信頼度をユーザーに伝える新機能が追加された。
これまでユーザーが手動でダウンロードする必要があった「NewsGuard」のプラグインを、MicrosoftがEdgeのすべてのモバイル版に組み込むことにしたと、英紙The Guardianが伝えている。
Edgeの設定メニューで「ニュースの評価」機能をオンにすると、ニュースサイトを訪れるたびに、ブラウザのアドレスバーにNewsGuardのシールドアイコンが表示されるようになる。この色が緑だと、信頼できるニュースサイトだということがわかり、赤の場合は記事の内容を疑った方がいいという警告が示される。
例えば、ロシアのニュースサイトRTについては、「要注意:このウェブサイトは全体的に、正確性と説明責任について基本的な水準を維持していない」との評価だった。
ここで「the full Nutrition label(成分表示ラベル全文)」をタップすると、さらに詳しい情報がわかる。RTについては、「ロシア政府のプロパガンダ活動を主導するウェブサイト」だというのがNewsGuardの評価だ。
また、The Guardianによると、Mail Online(英国のタブロイド紙Daily Mailのウェブサイト)については、「数多くの損害賠償訴訟で、賠償金の支払いを余儀なくされている」点を強調しているという。
対照的に、The New York Timesは緑の評価だ。同紙のラベルには、「国内外のニュースや世論の動きに大きな影響力がある」との記載がある。
サイトの評価は、さまざまな項目に基づいて行われている。これらの評価項目には、誤った内容の度重なる公開、記事の内容と乖離した釣り見出し、情報収集の手法のほか、サイトの所有者の明示、信頼性の実績、透明性などが含まれる。
無色のシールドは、NewsGuardがそのサイトをまだ評価していないことを示している。その場合も、「送信」オプションをタップするだけで、そのサイトについて確認するよう依頼できる。
NewsGuardのウェブサイトによると、NewsGuardは「多様な経歴を持ち、特定の政治的傾向を持たない」訓練されたジャーナリストたちで構成されているとのことだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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