WhatsAppは、風評や誤った情報が同ソーシャルネットワーク上で拡散しないように、全世界でメッセージの転送を一度に5件までに制限する。
「本日より、WhatsAppの最新版の全ユーザーは転送先のチャットが一度に5件までに制限される。これによりWhatsAppで親しい人たちとプライベートなメッセージのやり取りに集中できるようになる」と同社は米国時間1月21日付けの声明で述べ、Reutersの記事を裏付けるかたちとなった。これまで、WhatsAppユーザーはメッセージを20件まで転送できていた。
誤情報の拡散は、Facebook傘下のWhatsAppやその他のソーシャルネットワークで以前から問題となっていた。FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア大手は、ロシアと関係があるソーシャルメディアのトロール(荒らし)アカウントが2016年の米大統領選の結果に影響を与えた可能性があることが明らかになり、今も対応に追われている。
1日あたり10億人以上のユーザーが利用しているWhatsAppは、インドで集団暴行やリンチ殺人が続発したのはWhatsAppで拡散した誤情報のせいであるとの非難を受けて、同国で2018年7月にメッセージの転送制限のテストを開始した。同月1日、同国西部のドゥーレで5人が殺害されたと報じられた。この5人が児童誘拐犯だとのうわさがWhatsApp上で広まったためだ。BBCによると、WhatsApp上のうわさに関連して、それ以前にも12人が殺害されたという。
「WhatsAppは6カ月間にわたってこのテストを慎重に評価し、ユーザーの意見に耳を傾けた。転送制限により、全世界でメッセージの転送数が大幅に減少した」と同社は述べ、「今後も引き続き、この機能の使用体験についてユーザーの意見に耳を傾け、バイラルな投稿に対処する新たな手段を模索する」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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