インドのある弁護士が、メッセージングアプリ「WhatsApp」で提供されている絵文字を不愉快だと捉えたようだ。
具体的には、「中指を立てた」手の絵文字をこのソーシャルメッセージプラットフォームから削除してほしいと、この弁護士は要求している。インドのNews 18が現地時間12月27日に報じたところによると、この弁護士はWhatsAppに通知書を送付し、15日以内に削除しなければ訴訟も辞さないとしている。
インドでWhatsAppが批判を受けたのは、今回が初めてではない。インド政府は以前、「好ましくない」コンテンツがこのプラットフォーム上で拡散するのを阻止する機能が十分でないと、不快感を表明したことがある。4月にはインドの裁判所が、WhatsAppのグループにフェイクニュースと思われる投稿があった場合に、そのグループの管理者を逮捕できるという判断を示した。さらに続く5月には、攻撃的なコンテンツをシェアした管理者が逮捕されるという事件が起きている。
インドで市の裁判所に勤務する弁護士のGurmeet Singh氏は、WhatsAppに送付した通知書の中で、訴えの根拠として、インド国内の規制を挙げている。「中指を立てる仕草は、不快なだけでなく、極めて好戦的かつ攻撃的であり、節度を欠いた下劣な行為だ」と主張し、このような仕草を女性に対して行うことは、インドでは法律で禁じられていると指摘した。
「自社のアプリの中で中指を立てた絵文字を提供することで、(WhatsAppは)不快かつ下劣で、節度を欠いた仕草をすることを直接的に扇動している」とSingh氏は述べた。
米CNETはWhatsAppとSingh氏に対してコメントを求めたが、現時点でどちらからも回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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