ecboは5月31日、同社が運営する荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」が大阪にエリアを拡大することを発表した。4月26日には、関西では初となる京都でオープンしていた。
ecbo cloakは、1月に東京都内でスタートした「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを持つお店」とをつなぐシェアリングサービス。ユーザーは、スマートフォンで荷物を預けたい場所を選び、日時と荷物の個数を指定して預け入れスペースを予約。当日店舗に行って荷物を預ける。
観光を終えて、店舗で証明メールを提示して荷物を受け取ると、ユーザーが事前登録しておいたクレジットカードによるオンライン決済が発生し、領収書メールが届く。料金は、荷物の最大辺が45cm未満の「手荷物プラン」が1日300円、最大辺が45cm以上の「スーツケースプラン」が1日600円。
現在はカフェ、レンタサイクル、着物レンタル、ネイルサロン、美容院、ゲストハウス、コワーキングスペースなどの多種多様なスペースで荷物の一時預かりに対応しているという。ecbo代表取締役の工藤慎一氏によれば、ユーザー数は非公開だが約8割が外国人による利用で、アジア圏のユーザーが中心とのこと。また、TSUTAYAでのトライアル提供なども開始しているという。
同社によれば、新たにエリア展開する大阪では訪日外国人観光客が増加を続ける一方で、新大阪・なんば・心斎橋など、主要な駅のスーツケースに対応したコインロッカーは、現在約300個しかないという課題があるという。
そこで、道頓堀沿いの荷物預かり所・観光案内所として営業している「LINE-UP INC.」、黒門市場の近くのたこ焼き体験ができる民泊カフェ「ええ庵インフォメーションカフェ」などでサービスを提供。加えて、荷物を預けるだけではなくそのままグルメも楽しめる、心斎橋の中華料理店「大成閣」や、天ぷら乗せ放題の天丼ランチが有名な「旬菜鮮魚てつたろう梅田中崎町店」などの飲食店も加盟した。
さらには、加盟店の中で初のメイドカフェ「マジックアップル」や、平日のみ開放している休憩スペース「Yogibo Store御堂筋本店」など、雑貨店、オフィス、宿泊施設といった幅広い業態の店舗を用意しているという。
同社では、2017年度内に全国1万店舗の加盟を目指しており、今後も福岡・名古屋・北海道をはじめとする主要都市に進出する予定。また、iOS/Androidアプリも順次リリースするとしている。
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