Pew Research Centerが米国時間1月16日に公表した調査結果によると、Facebookを利用する米国成人の約74%は、同ソーシャルネットワークにおいて自分の興味や属性が広告ターゲット用に記録されていることを知らなかったという。
Facebookユーザーの約半数が、同社がこうした情報を記録していることを快く思わないと述べた。
Facebookは、ユーザーの年齢、性別、場所に加え、同ソーシャルネットワーク上での投稿内容、「いいね!」したページ、チェックした企業を把握している。その情報のすべてが、23億人のユーザーにどの広告を表示するかを判断するのに使われている。
Facebookユーザーは、「広告設定」のページで、Facebookが何を自分の趣味・関心として捉えているか、特定の広告がなぜ表示されるのかを確認することができる。このリストには、ユーザーの政治的関心や趣味、さらには使用するスマートフォンの種類までもが含まれている場合がある。Facebookユーザーは、そのリストから趣味・関心を削除することにより、Facebook上で表示される広告の種類を変更することもできる。
「ユーザーにより良い広告を表示したいと考えている。実際の興味に関連性の高い広告をユーザーに表示すれば、ユーザー、企業、Facebookにとって、より良い結果が得られる。そのために当社が実施している方法の1つが、ユーザーが目にする広告の種類を管理する方法を伝えることだ」と、Facebookの広報担当者、Joe Osborne氏は述べた。
「Pew(Research Center)の調査は、広告業界全体にわたる透明性と管理が重要であり、ユーザーが自分でできる管理について、さらなる消費者教育が必要であることを示すものだ」とOsborne氏は続けた。
Facebookは2019年、広告とプライバシーに関してユーザーと直接対面するイベントを開催するほか、「設定をより使いやすくする」計画だと同氏は述べた。
今回、Pew Research Centerは、2018年9月から10月にかけて、Facebookを利用する18歳以上の米国人963人を対象に調査した。この一環として、調査対象者は自らの広告設定を閲覧し、Facebookが自分について把握している情報に関する質問に答えた。
その結果、調査対象となったFacebookユーザーの約59%が、リストにまとめられた興味のある事項は、「非常に」あるいは「ある程度」正確に自分たちを表わしていると回答した。また、保守的、リベラル、中道などの政治的傾向に当てはまるとされたFacebookユーザーの73%は、その分類が自分の政治的見解を正確に反映していると答えた。
Facebookはさらに、ユーザーがアフリカ系アメリカ人、ヒスパニック、アジア系アメリカ人の文化に興味を持っているかどうかについても、特定しようとしている。「多文化への親しみ」と呼ばれる項目に当てはまるとされたFacebookユーザーの約60%が、そうした民族に非常に強いまたはやや強い興味を持っていると回答した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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