1回10分かかることを、「毎日やろう」と、急に始めて三日坊主にならないようにすることは案外大変だ。筋トレ、ウォーキング、英語の勉強など、挫折したものは枚挙に暇がない。何か新しい習慣を身に付けたいと思ったら、本書のタイトルにあるように、「小さな行動習慣」が鍵となる。
たとえば、部屋をきれいにしたいと思ったとき、「まずはいらない本を捨てるために整理して、押入れの中のものを全部出してからいるものといらないものに分けて」などとやっていたら疲れる上に翌日にはやる気を失う(笑)。しかし、「目の前にあるいらないものを1つ捨てる」ことならば、20秒ぐらいでできるし、毎日できそうな気がする。1年後には、スッキリした部屋に変わっているだろう(新たなものを買い込んで来なければ)。
一つひとつは、本当に小さなことでも、それらを「Habit Stacking」、つまり積み重ねていくことで、結果的に大きく自分を変えていけるのだ。本書には、習慣として取り入れやすい「ちょっとしたこと」が、数多く提案されているので、「これなら」と思うものを、本を読んだその日から始めてみよう。まずは、1週間後の自分の変化を楽しみにして。
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