育った環境や文化が少しでも違えば、日本人同士でも相手の考えが100%分かるということはないのに、育った国が違うともなれば、まず相手を知るところから始めないと、特にビジネスの現場では話がうまくいかないことが出てくる。本書では、英語力よりも、アメリカ人の考え方を知ることで、交渉などをスムーズに進めるための方法について教えてくれる。
本書の冒頭にもあるが、アメリカ人といっても、アメリカは広くさまざまな人がいることは承知の上だ。それでも「アメリカ人」とくくるのは、ビジネスで関わりを持つ可能性のある会社はアメリカ系の企業が多いほか、ビジネスのために留学したという他国の人も、アメリカに留学した可能性が高いからだという。外国の文化やそこに暮らす人々の思考方法を、すべて知るなどということは到底無理なので、まずは、仕事に直結しそうなことから知るというのが近道だ。
その上で、仕事で使うのにふさわしい英語表現を知り、実践していく。仕事で出会う相手は、英語の先生ではなくビジネスの相手である。それは交渉の場のみならず、面接の場でも同じだ。背景知識を持っているのといないのとでは、かなりの差を感じるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」