Googleが、CES 2019の会場に自社版の「イッツ・ア・スモールワールド」を持ち込んだ。
このアトラクションは米国時間1月8日、ラスベガスコンベンションセンターの外に設けられたGoogleの巨大なブースの一角にオープンしたものだ。これはAmazonの「Alexa」やAppleの「Siri」と同様の機能を持つ同社のデジタルアシスタントソフトウェア、「Googleアシスタント」の大々的なプロモーションの一環として展開されている。
その様子を紹介しよう。入り口で列に並ぶと、人形のおばあさんが待ち構えており、私たちに話しかけてくる。その後、私たちは部屋に案内され、このアトラクションのストーリーを聞かされる。なんでも、このおばあさんの91歳の誕生日を祝うために、急いでケーキを買ってくるよう頼まれたお父さんと共に、このアトラクションを回るのだという。
ゆっくりと動く乗り物に乗ると、お父さんの1日が紹介される。お父さんは、家中を駆け回るやんちゃな子どもたちに邪魔され、交通渋滞に引っかかり、土砂降りの雨に見舞われる。そのたびにお父さんが助けを求めるのは、もちろん、Googleアシスタントだ。「OK Google、ケーキ屋さんに案内して」「ジェーンに到着予定時刻を知らせて」などと、お父さんはGoogleアシスタントに話しかける。
ようやくお父さんがフランス風の菓子店に着くと、店主はフランス語しか話せない。Googleアシスタントの新しい通訳モードを試す絶好のチャンスというわけだ。この機能は8日に発表されている。
このアトラクションの進行中は、乗り物のダッシュボードに取り付けられた画面でGoogleアシスタントがさまざまな役割をこなす様子を見ることができる。また、アトラクションが終わりにさしかかると、乗り物に乗っているところを写真に撮られるという趣向もある。
このアトラクションは、今回のCESに対するGoogleの力の入れようを示すものだ。消費者向けデバイスでAmazon、Apple、サムスンといったライバルと競い合うGoogleにとって、世界最大級の技術展示会であるCESの重要性はかつてないほど高くなっている。Googleによれば、今回のCESでの同社の展示規模は前年比で3倍だという。ただし、先ほどのアトラクションの制作や建造にかかったコストは明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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