デルの新製品、CES 2019で発表された内容を一挙紹介

　世界最大級の家電見本市「CES 2019」が米国時間1月8日に開幕した。それに先だって、Dellがさまざまな製品を報道向けに発表している。同社がこれまでに発表したPCやディスプレイを紹介する。

CPUとGPUをユーザーがアップグレードできるAlienware Area-51m

提供：Sarah Tew/CNET

　Dellのデスクトップ機のゲーム向けブランドで登場する巨大なノートPCは、すらっとした、それでいてがっちりした筐体の中に、デスクトップ並みのモジュール式コンポーネントを搭載する。DellはこのノートPCに、第9世代のIntel製CPUと、20シリーズのオーバークロック可能なNVIDIA製GPUを搭載しており、現時点でほぼ最高水準となる。しかし、斬新なのはどちらもアップグレードが可能な点だ。ただし、GPUについては換用の対応パーツが登場する必要があるため、現時点では仮定の話である。価格は2000ドル（約22万円）からで、米国時間1月21日に発売される。

提供：Sarah Tew/CNET

Alienware Legendの55インチ、120Hz、4K有機ELのゲーム用ディスプレイ

提供：Justin Jaffe/CNET

　有機EL（OLED）は広い色域と高いコントラストを備え、鮮やかな色を表現できるので、ゲーム用ディスプレイに欲しくなるのも当然だ。これまでもわずかにあったが、いずれもノートPC用の小さなディスプレイだった。そんな中、Dellが新しい「Alienware Legend」ブランドで発売するのは、ゲームに最適なリフレッシュレート120Hzに対応した55インチの4Kディスプレイだ。大きさでは65インチのBFGD液晶モデルに劣るが、サイズと引き換えに有機ELの優れた表示が得られる。Dellによると、ゲーム機とPCのどちらにもつないで利用することができ、少なくともDisplayPortは可変リフレッシュレートに対応するという。ただし、米CNETは詳細を把握していない。

ゲーミングノートのAlienware m17/m15

提供：Sarah Tew/CNET

　先ごろ発表された「Alienware m15」の改良版である新バージョンは、17インチ画面とNVIDIAの最新モバイルプロセッサ（「GeForce RTX 2080 Max-Q」）で強化を図っている。マグネシウム合金と銅から製造することで、マシンの重量を約2.7kg、薄さを23mmに抑えることができ、同社史上「最薄、最軽量」の17インチ型ノートPCという称号を得た。

Dell XPS 13

提供：Sarah Tew/CNET

　旧モデルで厳しい批判を受けた「鼻孔カメラ」の問題にも動じなかったDellは、新バージョンの超軽量型「Dell XPS 13」を投入し、これで「完璧」になったと述べている。少なくとも、これまでのバージョンを悩ませたこの問題は解決したようだ。これまではウェブカメラが画面の下部に配置されていて、ユーザーの鼻先の真下から写真や動画を撮影するようになっていた。新しく改良されたXPS 13は、超小型のHDウェブカメラを本来の場所、つまり画面上部のベゼルに組み込んでいる。また、第8世代のIntel製CPU、最大16GバイトのRAM、多くのディスプレイオプションを備える。

新たなヒンジデザインのDell Inspiron Black Edition

　新しい「Inspiron 15 7000 2-in-1 Black Edition」向けに、Dellは新たなヒンジデザインを開発した。これによりユーザーは、コンピュータのフルサイズ型アクティブペンをキーボードの上部に収納できる。ペンガレージ（収納部）からペンを落としても、磁気で元の位置に収まるようになっている。ヒンジは回転するので、画面の位置に関係なくいつでもペンを取り出せる。画面をキーボードの側で閉じると、ペンは安全な形で内部に収納される。