Shiftall(シフトール)は1月7日、自社開発の専用冷蔵庫と組み合わせたクラフトビールの自動補充サービス「DrinkShift」を開発したと発表した。
米国で1月8日(米国時間)から開幕する民生機器テクノロジー業界の関係者が一堂に会する世界最大規模のイベント「CES 2019」に先駆けたプレスイベント「CES Unveiled」で製品を披露した。 1月8日より実機展示を行ない、2019年にサービスを開始予定だ。価格は未定。
Shiftallはパナソニックの子会社で、Cerevoを立ち上げた岩佐琢磨氏が代表取締役CEOを務める。2018年10月、パナソニックブランドで集中力を高める「WEAR SPACE」を発表したが、今回は初のShiftallブランド製品として注目を集めている。
DrinkShiftは、スマートフォンアプリと専用冷蔵庫を組み合わせることで、庫内のビール残数や利用者の飲むペースを自動で判断。好きなビールを最適なタイミングで自宅やオフィスへと届けするサービス。
利用するには、専用のスマートフォンアプリで好きな銘柄を1本単位で組み合わせ、自分だけのビール・セットを作成する必要がある。なお、選択できるビールは国内外のクラフトビールを中心とした多数の銘柄を取りそろえる予定だ。ビールは、上段に2本、下段に12本入る。
届いたビールがDrinkShift専用冷蔵庫に収納されると、専用冷蔵庫が庫内のビール残数をリアルタイムで計測すると同時に、利用者ごとのビール消費ペースを学習。専用冷蔵庫とサーバー側アプリケーションが連動し、配送日数・消費ペース・残数から計算してビールを切らすことがないタイミングで追加のビール・セットが自動で発送される。
初回以降に配送されるビールのラインアップは、アプリから都度変更も可能。また、アプリ上では自分だけのビール・セットを作るだけでなく、プリセットされたビール・セットを選ぶこともできる。同社では、個人の消費傾向を分析し、利用者ごとに異なるおすすめセットを提供することも予定しているという。
また、専用冷蔵庫はキッチンではなく、書斎やリビングに置くことを想定。白やシルバーといった従来型冷蔵庫のデザインとは一線を画した筐体を新規にデザインした。下段はビール保管エリア、上段は冷蔵機能を備えたショーケースとなっており、お気に入りのビールを飾って楽しんだり、ビアグラスを一緒に冷やしたりできる。
フロントガラスには、約6mmの薄さで業界最高クラスの断熱性を有するパナソニックの真空断熱ガラスを採用。意匠性と高断熱性を両立させた。
温度調節は、5度〜10度でクラフトビールに合わせた温度となっている。ほかの飲み物にも対応できるが、たとえばワインは種類によって適温が変わる。また、ワインにはこうしたスマート冷蔵庫がすでに存在するが、ビールはなかったことからクラフトビール向けに開発したという。
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