LED照明にプロジェクターを一体化「popIn Aladdin」--設置から操作まで2カ月徹底レビュー

プロジェクター導入のハードルを下げるLED照明一体型

 popInから発売された3 in 1シーリングライト「popIn Aladdin」(税込、送料込価格:7万9800円)をお借りし、約2カ月使用してみた。「popIn Aladdin」は、LEDシーリングライトに、プロジェクター、スピーカーが内蔵された3 in 1タイプスマートライト。4月に量産モデルが披露され、アマゾンや楽天市場などで販売されている。

シーリングライトと考えればちょっと厚めだが、プロジェクターとスピーカーが内蔵されており、省スペース化がはかれる
シーリングライトと考えればちょっと厚めだが、プロジェクターとスピーカーが内蔵されており、省スペース化がはかれる

 シーリングライトとしては8畳までの部屋に対応し、6段階の調光が可能。プロジェクターとしては1280×800ピクセルのハイビジョン画質で700ANSIルーメンの明るさを誇る。距離によって40インチから120インチまでのサイズで投射ができる。スピーカーは天井スピーカーとしては十分な出力である5W+5Wのハーマンカードン製を搭載している。

 今回は、自室の仕事部屋(6畳)に設置して使用してみた。6畳の長辺側を利用して投射しているのだが、投射距離としては1m40cmくらいなので、画面サイズは55インチだ。シーリングライトの機能が8畳までなので、ひと部屋で完結するなら、最大サイズは70インチ程度と言うことになる。仕様上の最大画面サイズである120インチで投射するには3mの投射距離が必要となるので、部屋同士がふすまや間仕切りによって仕切られたタイプで、隣の部屋に投射するか、広めのリビングでシーリングライトをふたつ使っているタイプでないと難しそうだ。なので、8畳の個室での利用の場合は70インチ前後のサイズでの投射となると考えておこう。

プロジェクターは最大120インチのサイズで投射可能。ただし、投射距離が3メートル必要なので、あらかじめ投射する距離を測っておくべきだ
プロジェクターは最大120インチのサイズで投射可能。ただし、投射距離が3メートル必要なので、あらかじめ投射する距離を測っておくべきだ

 設置は、既存の引掛シーリングを利用できるようなので、使っていたシーリングライトを外し、popIn Aladdinを代わりに設置した。天井に取り付ける上、普通のシーリングライトよりは重いので多少苦労したが、難しいかどうかと言えば簡単に取り付けられる。

 なんにせよ、プロジェクターは専用器具を使って天井から吊り下げるか、台置きしなくてはならず、スペースを取るので、シーリングライトと一体化していると、導入のハードルはかなり下がる。

 さっそく、プロジェクターを起動してみた。仕事部屋は投射する壁にダイレクトで設置した棚があり、そこに衣服を乗せているので、それを覆うようにロールカーテンを設置している。ちょうどそのロールカーテンがプロジェクターのスクリーンの代わりとなり、壁に投射するよりは良い環境で視聴できる。

 昼間の明るさでも、画面が見えなくなることはなく、なかなかの明るさで投射している。夜やカーテンを閉め切ってシーリングライトをオフにするとかなり鮮明に画面が表示される。解像度は1280×800ピクセルと、4KどころかフルHDよりも低いが、実際に視聴してみて、解像度不足は感じなかった。ただ、投射サイズが大きくなれば、解像度不足は気になるかもしれない。

55インチクラスだと、結構鮮明に見える。解像度不足と感じるほどではない
55インチクラスだと、結構鮮明に見える。解像度不足と感じるほどではない

 プロジェクターの投影角度調整は0~18度まで上下に可動するので、壁の形状に合わせて調整ができる。左右の調整はシーリングライト自体を回転させてできるので、投射する場所の調整は思った以上にできる。また、台形補正機能も付いているので、上下角を変更したり、ちょっとナナメ方向から投射した場合でも対応は可能だ。ただ、台形補正機能は画面を小さめに表示することになるので、できるだけ大画面を維持したいのであれば、台形補正機能を使わないで投射できる場所を考えて設置する必要がある。

スクリーンではなく、ロールカーテンなので、多少しわができたりもする。細かい角度調整や台形補正をした結果、長方形に近い形で投射ができた
スクリーンではなく、ロールカーテンなので、多少しわができたりもする。細かい角度調整や台形補正をした結果、長方形に近い形で投射ができた

 プロジェクターと言うと騒音を気にする人もいるが、popIn Aladdinはほとんど動作音が聞こえず、音楽や動画を見ていても気になることはない。

Android OSを搭載、nasne、動画サービスも楽しめる

 popIn Aladdinには、Android OSが入っており、対応アプリも入っている。その中でも便利なのが「DiXiM Play」だ。家庭内無線LANが必要となるが、このアプリを使うことで、家庭内無線LANに接続している家の中のBDレコーダーで録画した番組や放送中の番組を見られる。特にHDDレコーダー機能搭載のネットワークストレージ「nasne」との相性は良い。

 もともとnasneは携帯ゲーム機「PlayStation Vita」やスマホ、タブレットなどで視聴することを前提にしており、直接テレビ画面に接続ができない。したがって、popIn Aladdinと接続することでnasne自体も普通のレコーダー感覚で使用できるようになると言うわけだ。

 とりあえずnasneに録るだけ録っていて全然見られていなかったアニメもpopIn Aladdinを使うようになって大分消化できるようになった。DiXiM Playは有料アプリで、月額100円もしくは買い切りで1300円かかるが、popIn Aladdinを購入した人には、アカウントが登録されているので、無料で使えるのもうれしい配慮だ。

メニュー画面から「Aladdin Discovery」を選び、最下段の右側にある「DIXIM PLAY ライセンスキー取得」を選ぶとライセンスキーが表示される。これをDiXiM Playのライセンス登録で入力すれば、機能をフルで使えるようになる
メニュー画面から「Aladdin Discovery」を選び、最下段の右側にある「DIXIM PLAY ライセンスキー取得」を選ぶとライセンスキーが表示される。これをDiXiM Playのライセンス登録で入力すれば、機能をフルで使えるようになる

 ほかにも動画配信サービスとしては、YouTubeやAbemaTV、Amazonプライムビデオ、Netflix、DAZNに対応している。YouTubeは最初個人アカウントの登録ができなかったが、現在では登録ができるようになり、PCやスマホでお気に入り登録した動画や履歴などの共有が可能になった。

 音楽サービスのSpotifyに対応しているのも見逃せない。個人的な話だが、なかなかスマホでSpotifyを使う機会はなかったが、popIn Aladdinを使ってからは良く聴くようになった。天井から音が降り注ぐ感じは、ショッピングモールなどのBGM的な感じで、仕事中でも邪魔にならずずっと流せられる。

YouTubeはアップデートにより個人アカウントの登録も可能になった。お気に入りや履歴などをPCやスマホと共有できるようになる
YouTubeはアップデートにより個人アカウントの登録も可能になった。お気に入りや履歴などをPCやスマホと共有できるようになる
Amazonプライム・ビデオのアプリもアップデートで追加された
Amazonプライム・ビデオのアプリもアップデートで追加された
音楽配信サービスのSpotify。無料プランでも4000万曲以上聴くことができる
音楽配信サービスのSpotify。無料プランでも4000万曲以上聴くことができる

 シーリングライトは、4つのモードの切り替えができ、デフォルトだとモード1が昼白色、モード2が電球色、モード3が昼白色(暗め)、モード4が常夜灯になっている。モード1のみ好きな明るさと色合いに変更でき、それぞれ6段階の組み合わせで明るさ調節ができる。また、モード2~4は、順番を入れ替えることもできる。筆者の好みとしては昼白色が好きなので、昼白色で3段階の暗さ+常夜灯にしたかったのだが、そこまでのカスタマイズはできない。もしくはモード1と常夜灯だけでも良かったので、モード2とモード3をオフにできれば、より良かったのだが。この辺りは今後のアップデートに期待したいところだ。

モード1のみ自由に明るさと色合いを変更できる。とりあえず、明るさ最大、色合い寒色最大にしてみた
モード1のみ自由に明るさと色合いを変更できる。とりあえず、明るさ最大、色合い寒色最大にしてみた

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