MS、パーキンソン病の症状緩和をウェアラブルで--振動療法デバイスの特許出願

 Microsoft傘下の特許管理会社Microsoft Technology Licensing(MTL)が、バイブレーター付きリストバンドに似た形状のウェアラブルデバイスの特許を出願している。スマートウォッチの通知を振動で伝えることが目的だと予想していたら、パーキンソン病患者に対する振動療法を実施するためデバイスだった。

 この特許は、米国特許商標庁(USPTO)が米国時間12月13日に「WEARABLE DEVICE」(公開特許番号「US 2018/0356890 A1」)として公開した。出願日は2017年6月29日。

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 パーキンソン病の患者は、手や脚などが震えてしまう不随意運動「振戦(しんせん)」に悩まされることがある。こうした人に対しては、外部から振動を与える振動療法の改善効果が期待されている。MTLの特許は、この振動療法を実施するウェアラブルデバイスを意図したものだ。

 特許で説明されているデバイスは、複数のアクチュエータが取り付けられたバンドで、関節などに巻きつけて使える。アクチュエータの位置は変更可能になっていて、適切な場所に振動を与えられる。

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 各種センサも内蔵しており、患者の振戦に応じて振動させるなどの動作が可能。振動の強度や実行間隔も調整できる。

 なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。

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