スマートフォンが登場してから10年以上経過して進化も限界に近づいたのか、どの機種も見た目は大差なくなった。ところがここに来て、これまでとまったく異なる発想の、画面折りたたみ可能(フォルダブル)なスマートフォンの発売が現実味を帯びてきた。
まず、中国のRoyole(柔宇科技)が折りたたみ式スマートフォン「FlexPai」を発表し、その後を追うようにサムスン電子(Samsung Electronics)が折りたたみディスプレイ「Infinity Flex Display」搭載デモ機を披露したのだ。しかも、Googleが折りたたみ式端末をAndroid OSで正式サポートすると表明した。
一口に折りたたみ式といっても、画面が内側に折れ曲がるのか、外側に折れ曲がるかなど、さまざまなデザインが考えられる。GoogleはAndroid OSで2パターン想定しているようだが、実際にいくつもデバイスが登場すれば、種類は増えるかもしれない。
たとえば、サムスンは先日Infinity Flex Display搭載機と違い、折れ曲がる部分が2カ所ある電子デバイスを考案。これを米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間11月13日にデザインパテント(意匠特許)「ELECTRONIC DEVICE」(特許番号「US D833,431 S」)として登録された。出願日は2016年6月17日。
掲載されている図面を見ると、板状デバイスの片方の面ほぼすべてがディスプレイになっている。折り曲げ方を変えることで、ディスプレイ全体を使う形状、3分の2を使う形状、3分の1だけにするコンパクトな形状が選べるアイデアだ。ディスプレイの設けられていない面には、カメラなどを搭載する可能性がある。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。
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