メルカリ、英国から撤退へ--過去に10億円超えの損失

 メルカリは12月18日、英国子会社「Mercari Europe Ltd」と「Merpay Ltd」を解散し、清算することを発表した。

 同社は、日本、米国、英国において、マーケットプレイス関連事業に取り組んできた。英国市場向けでは、2015年11月に英国子会社であるMercari Europe Ltdを設立して以降、メルカリグループが保有するノウハウの移管を推し進め、フリマサービス「メルカリ」の拡大に取り組んできたが、期待する水準の事業の確立に至らなかったことから、子会社の解散を決めたという。

 Mercari Europe Ltdの2018年6月期の業績は、売上高が約43万円(3000ポンド)、営業損失・経常損失が約10億3921万円(730万8000ポンド)だった。

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 今後の見通しとして、Mercari Europe Ltdなどの子会社の解散により、拠点閉鎖にともなう諸費用など、概算で2億円前後の特別損失が2019年6月期または2020年6月期の連結決算で発生する見込みとしている。

 また同社はこれまで、Mercari Europe Ltdに係る合計約13億5000万円、Merpay Ltdに係る合計約9000万円の関係会社株式評価損を認識してきたと説明。この損失は、2019年6月期以降に税務上認容され、同社の連結および単体の法人税などの金額が軽減される見通しだという。

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