メルカリのグループ会社であるMercariは11月16日、運送会社のUnited Parcel Service of America(UPS)と連携し、US版メルカリで出品した荷物の梱包・配送代行サービス「Mercari Pack and Ship」を、11月15日(太平洋標準時)より全米4700店超のThe UPS Storeで開始したと発表した。
なお、日本でも梱包・配送代行サービスを提供するのかは現時点では未定だという。先に米国で開始した理由について、同社広報は「日本での事業とUS事業はそれぞれ独立して運営しており、事業ごとの優先度にあわせて施策を展開している。US版メルカリは『The Selling App.』として、特に出品部分の改善に力を入れてきた。梱包・発送サービスを新たに提供することで、よりよい顧客体験を届けていく」とコメントしている。
US版メルカリは、2014年9月よりサービスを開始。現在までのダウンロード数は4000万件を突破し、出品数は毎日10万品以上の規模に成長しているという。US版メルカリでは、以前よりUSPS(米国郵便公社)とFedExの二配送業者と提携。より早く、よりリーズナブルな価格帯での配送を実現してきたと説明する。
今回新たにUPSと連携することで、日本では「メルカリ便」で提供している「匿名配送」(個人情報を開示せず、取引できる配送方法)に加えて、The UPS Storeの専門スタッフによる梱包・配送代行サービスを提供できるようになった。同社によれば、米国では5人に4人がThe UPS Storeから車で10分圏内に住んでいると言われており、これまで障壁となっていた梱包作業をThe UPS Storeが肩代わりすることで、メルカリでの出品をより簡単・便利にできると考えているという。
Mercari Pack and Shipでは、The UPS Storeの専門スタッフが梱包を代行することで、通常のダンボールには入らない、梱包技術が必要な食器、楽器やカーパーツなど、大きな荷物や割れ物の配送が可能になる。また、提示する2次元バーコードを読み込むことで、The UPS Storeのスタッフが配送伝票の印刷もするため、ユーザーはThe UPS Storeに出品物を持参するだけで梱包から発送手続きまでを完結できる。
利用料金は、10ポンド(約4.5kg)までの商品については、全米一律20ドル。以降は重さにより、最大150ポンドまで160ドルで配送可能。また、重さや配送料金にかかわらず、5営業日以内で送り先に配送する配送保証がつくとしている。
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