中国の通信大手ファーウェイ(華為技術)の最高財務責任者(CFO)がイランへの制裁に違反したとして、米国の要請によりカナダで逮捕された。
カナダの司法省が現地時間12月5日、The Globe and Mailに述べたところによると、創業者の任正非氏の娘でもある孟晩舟氏は現地時間12月1日にバンクーバーで逮捕された。今後、米国に引き渡される可能性もあるという。7日に保釈聴聞会が開かれる予定だ、と司法省の広報担当者は同紙に語った。
同省の広報担当者のIan McLeod氏は同紙への声明の中で、「報道禁止命令が発令中なので、現時点でそれ以上の詳細は明らかにできない。報道禁止命令は、孟氏の要請を受けて出されたものだ」と述べた。
ファーウェイは出荷台数で世界第2位のスマートフォンメーカーだが、米国市場に食い込むのに苦労している。米連邦捜査局(FBI)や米中央情報局(CIA)、米国家安全保障局(NSA)、米連邦通信委員会(FCC)、米下院情報委員会などが懸念を表明していることもその理由の1つだ。
FBIはファーウェイとZTEがもたらすリスクに「深い懸念」を抱いている、とFBIのChris Wray長官は2月、米上院情報委員会に述べた。米商務省は4月、ZTEに対して「輸出特権のはく奪」を科した。
ファーウェイは2012年、制裁に違反してイランへのコンピュータ機器販売を計画しているとの疑いを報じられた。
カナダと米国の司法当局や米国務省、ファーウェイにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」