英国議会は、公聴会出席を拒み続けてきたFacebookに対し、疑惑を解明する異例の試みとして、同社の内部文書を差し押さえた。
この文書にはCambridge Analyticaをめぐるスキャンダルに関連して、最高経営責任者(CEO)MarkZuckerberg氏を含む上級幹部とのやりとりなど、Facebookのデータおよびプライバシーの決定に関する「重要な新事実」が含まれていると、The Guardianが現地時間11月24日に報じた。
記事によると、米ソフトウェア企業Six4Three(現在は廃業)の創業者はロンドンへの出張中に、異例の議会命令を通じて当該文書を提出するよう強制されたという。別の異例な動きとして、議会はこの創業者が宿泊するホテルに職員を派遣し、命令に従わなければ罰金や収監の可能性があると警告したとされる。
偽情報や選挙干渉を調査するため今週ロンドンで開かれる合同の国際公聴会に、さらに多くの国がZuckerberg氏の出席を求める中、この差し押さえが明らかになった。Facebookは、ユーザーのニュースフィードに表示された宣伝活動の関与やその他の形式の偽情報にどのように対応したのかについて、徹底的な調査を受けている。
Zuckerberg氏は、データに関するスキャンダルでのFacebookの役割に関して議会で証言するよう要請されているが、これを繰り返し拒否してきた。
Six4ThreeはFacebookに対する訴訟の中で、Facebookがプライバシーの抜け穴を設定したことにより、Cambridge Analyticaによるユーザーデータの入手が可能になったとしている。今回の文書は、この訴訟の証拠開示手続き中に差し押さえられた。
Facebookは、同文書が非公開扱いであり、管轄のカリフォルニア州の裁判所が英国議会の差し押さえに対し、早ければ26日にも取り扱いを決める予定だと指摘した。
Facebookのパブリックポリシーを担当するRichard Allen氏は、25日に議会へ送付した書簡でこう記した。「われわれは、こうしたことには一切根拠がないと考えている。また、繰り返し提出される書面は、信頼できる法的主張というよりも、当社への攻撃を示すものだ」
Six4Threeの広報担当者はコメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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