自らを合法的な報道機関だと主張するロシアの企業が、Facebookを提訴した。ロシアによる選挙干渉に関わるアカウントの排除の一環としてFacebookにアカウントをブロックされたとして、アカウントの復活を求めている。
Federal Agency of News(FAN)というこのロシア企業が米国時間11月20日に米カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出した訴状で主張したところによると、Facebookと米国の検察がFANのサイトとInternet Research Agency(IRA)の間に関係があると判断した後、Facebookは4月にFANのアカウントをブロックしたという。IRAは、2016年の米国大統領選挙に干渉するロシアの取り組みに関与したロシアのプロパガンダ組織だ。
Facebookは4月、IRAによって運営されている270以上のページとアカウントを削除したことを明らかにした。Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏はIRAについて、「繰り返し欺瞞行為を行い、米国や欧州、ロシアの人々を操ろうとした」と述べた。この数年間、さまざまな政府や宣伝工作員、インターネットトロールが虚偽のニュースを拡散して選挙に影響を及ぼすために、Facebookを利用している。
訴状の中で、FANは自社について、「独立した本物の合法的報道機関で、一般の人々にとって重要で興味深いニュースを報じている」と説明し、Facebookによる不正アカウントの取り締まり強化に誤って巻き込まれたと主張している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス