サトーは11月19日、さまざまな果物の果肉の硬さを非破壊で測定し、好みに応じておいしく食べられる食べごろを科学的に予測するサービス「coro-eye(ころあい)」を開発したと発表した。12月より全国の青果店、スーパー、デパートなどの果物取扱い店舗、直販を手掛ける生産農家への販売を開始する。
coro-eyeでは、広島大学が技術特許を持つ硬度測定機で果物の果肉の硬さを測定。従来、食べてみるまで分からなかったひとつひとつの果物の食べごろを高精度で予測し、おいしく食べられる安心感を消費者へ提供する世界初のサービスだという。
また、果物ごとに生産農家が付与した固有のID(QRコード)を読み取り、販売店が食べごろ情報を付加して消費者に提供することで、消費者は果物と同時に受け取る「食べごろガイド」で食べごろ予測が確認できるようになる。
ガイドに記載のQRコードからアクセスできる専用サイトでは、生産農家の詳細情報や、贈り主からのメッセージ、果物の切り方などの豆知識も得ることができ、贈り主へお礼のメッセージを送るなど双方向のやり取りも行える。
同社では、こうしたやり取りにより、消費者のリピート購入を促進させられるほか、消費者による果物の評価を生産農家や販売店が改善のアクションにつなげていく、価値共創のサイクルをまわせるようになるとしている。
さらに、生産農家や販売店向けに、必要なラベルやプリンタ、硬度測定機などの販売・レンタルに加え、消費者を含め全体をつなぐ専用サイトをクラウド上で提供。coro-eyeはまず、贈答用の果物市場で売上の約5割を占める5品目(メロン・桃・マンゴー・スイカ・梨)から開始し、将来的に8割の果物に対応する予定。今後3年間で200店舗に導入することを目指す。
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