メルカリは8月22日、同社が展開するシェアサイクルサービス「メルチャリ」において、東京都国立市で実証実験を開始すると発表した。自転車の台数は100台以上、ポート数は70カ所を予定している。
メルチャリは、ユーザーと地域が参加型で運営するシェアサイクルサービス。リアルの場でのシェアリングエコノミー促進を目指し、2018年2月27日に福岡でサービスを開始した。専用のスマートフォンアプリ(iOS版のみ、Android版は近日公開予定)で自転車を解錠でき、乗りたいときにすぐ利用できる体験の提供を目指している。
同社によると、全国で4番目にコンパクトな自治体である東京都国立市は、緑の中に自転車道が整備され、多摩川沿いには川崎まで続くサイクリングロードを有する「自転車の似合うまち」だという。地形もほぼフラットなことから、2014年に施行された国立市地域交通計画では「自転車の街くにたち」を目指し、コミュニティサイクルの民間活力導入が計画されていたという。
また、東西2.3キロメートル・南北3.7キロメートルというコンパクトさに加え、行政と市民の距離が近く、地域参加型シェアサイクルの実現に適していることから、今回の実証実験に至ったという。
今回の実証実験は、8月22日から3カ月間ほど実施され、行政、市民、地元商工業者、地元各種団体、一般企業など、多数の協力もとに「参加型シェアサイクル」の実現に向けて取り組む。市内の回遊性の向上、バスなどの利用が困難な地域での公共交通の補完、駐輪場の混雑緩和、自動車の交通渋滞の緩和、自動車利用の削減による環境保全、利用者の健康の増進などを目的に、社会的効果や継続性の評価・判断を行うという。
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