自動車メーカーが自動運転機能を披露する時、それはいつも理想郷を描いたSFのようだ。「スター・トレック」のスポックが後部座席でリュートをつま弾くだけで、完全なファンタジーになる。だが、現実の世界に戻ろう。
PSB ResearchがIntelに委託され実施した新たな調査から、より現実的な未来像が見えてくる。米国の消費者ら1000人以上を対象に実施されたこの調査では、人々が自動運転車の中で何をしたいかが明らかになった。
どうやら、自動運転車は身なりを良くしようという気を思い起こさせるようだ。これは予想外だった。頼むから、車内でデンタルフロスを使っている姿を隣で見せないでほしい。
騒々しい車内の携帯電話からVoIPベースの電話会議に参加してきて、ミュートボタンの存在を知らずに騒音をたれ流す相手には耐えられないと思うだろうか。誰もが車から電話会議に参加するようになったら、騒音が気にならなくなるかもしれない。
通勤が生産的な労働時間になれば、日々オフィスで過ごす時間を減らさなければならないはずだ。だが、そうなるのだろうか。あるいは、自動運転車は1日に16時間働くことへの次なるステップになるだけだろうか。
3位の仕事とは逆に、ただ知人とくつろいで過ごしたいと思っている人もいる。だからこそ、自動車メーカーがいつもレジャー満載の自動運転車の未来像を見せ、渋滞の中で「MacBook」のスプレッドシートをのぞき込む人を描かないのだろう。
一部の回答者が本当のことを話したかもしれないが、これまでにも運転中に動画を視聴したり、Instagramをフリックしている人がいるだろう。自動運転車が普及したら、そうしたことは「愚かな危険行為」のコラムの具体例から外されるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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