VAIOは11月13日、12.5型ワイドの2 in 1ノートPCとして、個人向けに「VAIO A 12」、法人向けには「VAIO Pro PA」を11月22日に発売すると発表した。いずれのPCも同じ新機構「Stabilizer Flap」を搭載した製品で、名称が異なる。受注開始は11月13日13時よりスタートしている。
市場想定価格は、VAIO A12の店頭モデルが20万7800円(税別)~。ソニーマーケティングが取り扱うカスタマイズモデルは12万1800円(税別)~で、VAIOが取り扱うオリジナルSIMのついたモデルは15万800円(税別)~。
法人向けのVAIO Pro PAは、ソニーマーケティングが取り扱うカスタマイズモデルが12万6800円(税別)~。VAIOが取り扱うモデルが12万8800円~。
なお、通常モデル意外にもブラックロゴを採用し、背面もすべてブラックで統一したスペシャル仕様「VAIO A12 ALL BLACK EDITION」が用意される。価格は、個人向けのソニーマーケティングが扱うモデルが20万9800円(税別)~、法人向けは21万4800円(税別)〜。VAIOが取り扱うモデルは23万8800円(税別)~。
VAIO A 12とVAIO Pro PAは、通常のノートPCとしてもタブレットとしても使える2 in 1タイプでありながら、従来の2 in 1の弱点を克服し、モバイルノート本来の使い勝手を実現した“100%クラムシェル”の機能を特長とする。
これまでの2 in 1タイプは、キーボードが打ちにくい、膝の上で使いにくい、巨大なヒンジがあったり下部が厚く重かったりして、本来のPCとしての使い勝手に犠牲を払っていたと分析する。
新たに、ディスプレイを開くと「フラップ」が開き、重心バランスを安定化する新機構「Stabilizer Flap」を採用。フラップは、マグネシウム合金による強い剛性を持ち、デザインのアクセントにもなっている。
この構造は、担当設計者が子どもと一緒に見ていた絵本からヒントを得たという。「広開本」と呼ばれるスタイルで、開くと外形が変わるほど背が張りだし、閉じると本体に密着して一体化する。
この動きを3枚プレートのイメージと重ね合わせ、フラップを曲げてPC本体の後端に沿わせる形状としたところ収まりがよく、新しい構造の出発点となったという。
キーボードは、13インチモバイルPCと同じ19mmフルピッチのキーボードを搭載。独自機構による静音仕様で、バックライトにも対応。高精度タッチパッドを採用している。
長時間ストレスなく作業できるための最適な約8度のキーボード傾斜、130度まで対応した十分な液晶開角、パームの手前の段差を限りなく少なくした設計だ。
豊富なインターフェースに対応しており、右側面には電源ボタンと指紋センサ、SIMスロット、USB-Type C×1、ヘッドホン端子、USB 3.0×1、HDMI、VGA、LANポート、DCジャックを備える。左側面は、セキュリティロックポート、USB 2.0×2、SDカードスロットを備える。なお、Power Delivery(PD)対応のUSB Type-Cの採用は、VAIOでは初となる。
重さと使用時間は、タブレット部分が約607gだ。使用時間は約7.7(最小構成時)~8.5時間(JEITA測定法2.0)。キーボード接続時は、約1.099kg、駆動時間は標準で約7.4~8.1時間。
さまざまな使用スタイルに合わせて、ノートPCモード、タブレットモード、ビューモードなど5つのモードをサポート。また、電車の中でタブレットだけ取り出したいという場合にも便利な、「ロック&リリース機能」を採用。外側と内側にスイッチがあり、閉じた状態でも、ノートPCとしても使用しながらも外せるようになっている。
オプションの「デジタイザースタイラス」(市場想定価格:7980円)は、ワコム製を採用。筆圧4096快調で、自然な書き心地を実現している。キーボードは、オプションでワイヤレスキーボードが選べる。デスクでの使い勝手を向上する「拡張クレードル」(市場想定価格:2万3800円)もオプションで用意されており、組み合わせるとより便利に使える。
「Made in Japan」とし、国内メーカーとの協業により開発。製造は、長野県安曇野市にある本社工場だ。スクラッチ試験やペン挟み試験など、品質検査をクリアした製品となっている。
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