Appleの最高デザイン責任者であるJony Ive氏の仕事は、自身の創造的なビジョンを基に、角が丸みを帯びた「iPhone」や洗練されたApple Storeを設計することだけではない。同氏は金属を一切使用しない究極のダイヤの指輪の製作にも関わっている。
Ive氏とインダストリアルデザイナーのMarc Newson氏は、人工ダイヤモンドだけでできた指輪を製造するため、ダイヤモンド製造を手がけるDiamond Foundryと手を結んだ。
Diamond Foundryは、カットして指輪にできるだけの大きさのダイヤモンドの塊を作り出すという難問に挑戦した。同社の熟練したカット職人が特別な道具を使って、その作業を完了する予定だ。
「そのダイヤモンドの塊は、数千個の小平面が切り取られる。それらの小平面には、数百マイクロメートルという極小のものも含まれる。指輪の内側は、レーザービームを放射できる厚さ1マイクロメートルの水噴出器を使って、円筒状に切り出され、望みの滑らかさに仕上げられる」(Diamond Foundry)
この指輪は、アフリカとシカゴのHIV/エイズプログラムの資金を調達するために、マイアミで米国時間12月5日にSotheby'sの(RED)オークションに出品される。Sotheby'sはオンラインと電話でも入札を受け付ける。Ive氏とNewson氏は2013年に以前の(RED)オークションをキュレートしたこともある。
Sotheby'sは、この指輪の落札額が最大25万ドル(約2840万円)になる可能性があるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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