Cloudflareは米国時間11月11日、プライバシー優先のDNSリゾルバサービス「1.1.1.1」のモバイルアプリを正式にリリースした。「Android」および「iOS」に対応したアプリはそれぞれのストアで入手可能だ。
Cloudflareの1.1.1.1は、4月1日にサービスの提供が始まった。これはベーシックなDNSサーバだが、同社はユーザーにプライバシーとインターネット接続の高速化を約束している。
1.1.1.1は提供開始以来、数回のDDoS攻撃を受けた。Cloudflareはそうしたトラフィックの大半を軽微なものとみなしてきたが、プライバシー擁護派は成功だと評価した。
活動家やジャーナリストは、抑圧的な国々でブロックリストを迂回するために同サービスを利用してきた。一般ユーザーは日々のインターネット接続を改善するために利用してきた。
DNSトラフィックをCloudflareのDNSサーバに通すことは、ISPがDNSログからユーザーのトラフィックを監視することを防ぐことにもなる。もちろん、DNSサービスとして1.1.1.1を利用するだけでは十分ではないだろう。暗号化されたVPNまたはアクセスするウェブサイトがHTTPSをサポートしているかを確認するなど、データを収集するISPからトラフィックを隠すには他の手順も必要だ。
1.1.1.1を利用するには、ユーザーがローカルのインターネット接続を選択したDNSサーバに設定し、ISPから指定された設定をCloudflareの1.1.1.1のIPアドレスに変更する必要がある。
Cloudflareは今回、AndroidおよびiOS向けアプリにより、ボタンを押すだけの簡単さで、スマートフォンのプライマリDNSサーバを1.1.1.1に変更できるようにした。
試用者を限定したベータ版は10月にリリースされ、テストは成功していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」