サムスンは米国時間11月7日、折りたたみ式スマートフォンを披露し、「数カ月以内に」量産体制に入る予定であることを明らかにした。
サムスンのモバイルマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるJustin Denison氏が、完全に広げるとタブレットになり、閉じるとスマートフォンになるこの端末を披露した。開閉を繰り返しても劣化が少ない「Infinity Flex Display」という新しいディスプレイ技術が採用されている。
「Infinity Flex Displayは、まったく新しいモバイルプラットフォームだ」とDenison氏は述べた。「われわれはこれまで、画面サイズが端末のサイズ以上にはならない世界に生きていた。当社は新たな次元を切り開き、これまでになかった感覚で閲覧、視聴、マルチタスクを実行できるようにした」(Denison氏)
この折りたたみ式端末では、最大3つのアプリを同時に実行することができる。サムスンはこれを「Multi Active Window」と呼ぶ。GoogleでAndroid UXの責任者を務めるGlen Murphy氏もDenison氏に続いて登壇し、「Android」でこの新しい折りたたみ式ディスプレイ技術をサポートすることを明らかにした。
またDenison氏は、ディスプレイを巻いたり伸縮させたりする技術にも取り組んでいるとも述べた。
サムスンは、サンフランシスコで7~8日に開催している年次開発者会議Samsung Developer Conference(SDC)2018で、この折りたたみ式スマートフォンを発表した。同社の開発者会議は、当初はサンフランシスコのホテルで小さな規模で開かれていたが、2016年には規模が拡大し、Appleが以前開発者会議を開いたMoscone West Convention Centerに会場が移された。2017年のSDCには5000人が来場した。今回で5回目の開催を迎える。
サムスンはイベント初日の午後に端末のさらなる詳細情報を明らかにした。バッテリ持続時間は現行のGalaxyスマホに匹敵するものになるよう努めているという。また搭載したディスプレイについても明かされた。
デバイスを閉じたときに目にするCover Displayは対角4.58インチで、アスペクト比は21:9。解像度は840x1960ピクセルで、画面密度は420dpi。デバイスを開くと、この画面は自動的に消灯するという。一方、デバイスを開いた時に表示される大きなMain Displayは対角7.3インチで、アスペクト比は4.2:3。 解像度は1536x2152ピクセルで、画面密度は420dpiだという。
今回披露されたデバイスは最終製品ではない。Denison氏は、サムスンは技術の詳細が早いうちから知られないように、技術について婉曲的に表現していると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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