Googleの従業員らが米国時間11月1日、セクハラの申し立てに対するGoogleの対応、特に幹部レベルでの対応に抗議し、世界中のGoogleのオフィスの外でストライキを展開した。
ストライキは東京で現地時間午前11時頃から始まった。シンガポールやダブリン、ロンドン、ベルリン、チューリッヒ、ニューヨークなどのオフィスも各地で現地時間午前11時頃にストライキを実施した。Twitterアカウントの「@GoogleWalkout」とハッシュタグ「GoogleWalkout」が世界中で発生する抗議行動をリアルタイムで追った。
The first of many coordinated #GoogleWalkout protests has begun - this is at the firm’s office in Singapore. (Pic via https://t.co/h44RZYGGHV ) pic.twitter.com/QeFgmPbHnN
— Dave Lee (@DaveLeeBBC) 2018年11月1日
カリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogleのグローバル本社では、従業員らが中央の広場に移動し、最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏のオフィスがある建物の近くに集まった。従業員らはマイクに向かって話し、群衆は「時間切れだ」「立ち上がれ。反撃せよ」などと繰り返した。また、「Googleの女性のために立ち上がれ」「Googleの男性はGoogleの女性と共にいる」と書かれたプラカードを掲げた。「Black Lives Matter」(黒人の命は重要)と書かれたTシャツを着ている者もいた。「保護せよ。尊敬せよ。擁護せよ」という文字が書かれ、Googleのロゴが袖に描かれたシャツを着ている者もいた。
抗議活動中、報道陣にキャンパスへのアクセスは許可されなかった。
ストライキの主催者の1人であるCelie O'Neil-Heart氏は報道陣に対し、「私たちは今、Googleに長い間存在してきた動きを明確に表現している。それは私たちよりはるかに大きい」と述べた。
主催者らによると、世界中で「何千人もの」従業員がストライキに参加したという。
Googleの従業員たちは、Pichai氏と共同創業者のLarry Page氏に対する要求リストを準備した。それには、性的暴力や嫌がらせに関する案件での「強制的な仲裁」の廃止も含まれる。また、Googleがセクハラに関する透明性レポートを一般に公開することも要求している。
Googleの従業員らはオフィスを出る際に、「私が今デスクにいないのは、Googleの従業員らと団結して、セクハラや不品行、透明性の欠如、一部の人々にとってうまく機能していない職場文化に抗議するため、ストライキを実施しているからだ」と書かれたビラを残した。
Google employees and contractors will be leaving these flyers at their desks tomorrow. #googlewalkout pic.twitter.com/rqFbXzavZQ
— Google Walkout For Real Change (@GoogleWalkout) 2018年11月1日
サンフランシスコのダウンタウンでは、約1000人の従業員が「Don't be evil(邪悪になるな)」(Googleの創業時のスローガンの1つ)などと書かれたプラカードを携えて、Harry Bridges Plazaに集まった。彼らは「Google的であるとは、こういうことだ」「女性の権利は労働者の権利である」というスローガンを繰り返した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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