Googleのセクハラ問題が論争を巻き起こす中、最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏は、Googleは自社の誤りから学んだと聴衆らに述べた。
Pichai氏は米国時間11月1日、New York Times(NYT)主催のDealBookカンファレンスで、「これらの問題は数年前からあり、われわれは企業として進化してきた」と述べた。
Pichai氏のセッション「Soul searching: technology's role in society」(自己分析:社会における技術の役割)は、社内のセクハラ問題に対する同社の対応に抗議して、Google従業員によるストライキが世界中で実施されたのと同日に行われた。
NYTは先週、「Android」の生みの親であるAndy Rubin氏が、セクハラを指摘されたことを受けて退職した後に9000万ドル(約101億円)の退職金を受け取ったと報じた。
今週には、Googleの親会社Alphabetの研究部門「X」のディレクターだったRich DeVaul氏が退職した。同氏は、2013年に就職面接に訪れた女性に対するセクハラと不適切な行為があったと指摘されていたと報じられている。
Twitterアカウント@GoogleWalkoutには、セクハラや暴行の問題を非公開で仲裁することをやめるよう求めるなど、従業員による要求のリストが投稿されている。非公開の仲裁では、被害者に秘密保持契約がともなうケースもあり得る。
Pichai氏はDealBookカンファレンスで、従業員の怒りと不満を認識しているとした。
Pichaiは、「このような時に、これまで常に正しかったわけではないことが示される」と述べた。
一方、Pichai氏に対し、軍事関連の契約など、同社の大きな決断を促すのはGoogleの従業員だという認識について尋ねる質問もあった。
同氏は、「従業員投票で企業を運営しているわけではない」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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