Elon Musk氏は、2019年半ばまでにSpaceXの衛星群の第1陣を打ち上げるという目標を、きわめて重視しているようだ。
Reutersが米国時間10月31日に報じたところによると、SpaceXの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏は6月にシアトル近郊のレドモンドにあるオフィスに出向いた。訪問の目的は、全世界に高速ブロードバンド通信サービスを提供することを目指した「Starlink」プログラムについて話し合うためだったが、同氏はこの場で突然、このプロジェクトのシニアマネージャ7人を解雇したという。解雇の理由は、開発とテストのスケジュールについて意見が折り合わなかったためとされている。Musk氏はその後、カリフォルニア州にあるSpaceXの本社から複数のマネージャを異動させ、レドモンドのオフィスに送り込んだ。
「Starlinkのデモンストレーション衛星の打ち上げ成功を受け、われわれは次の設計フェーズにただちに入れるようにするため、これまでに学んだ教訓を活かし、組織の再編成を行っている」と、SpaceXの広報担当者は電子メールの声明で述べている。
SpaceXは2月、Starlinkプログラムの一環として、2基のデモンストレーション衛星を同社の「Falcon 9」ロケットで打ち上げた。この2基の衛星は、地上敷設と同等品質のブロードバンドサービスを世界中のあらゆる場所で提供するという、野心的プロジェクトの先駆けとなるものだ。計画では、総計1万1000基以上の衛星を打ち上げることになっている。
Reutersによれば、現在レドモンドでStarlinkプロジェクトに携わるSpaceXの従業員は、およそ300人だという。この記事では2018年に入り、およそ50人が同社を自主的に退職したと報じているが、その理由は明らかになっていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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