全米各都市で電動スクーターのシェアサービスを手がけるLimeが、一部のスクーターを自主回収したと発表した。それらのスクーターに搭載されたバッテリに発火の恐れがあることがわかったためだという。
サンフランシスコに拠点を置くLimeは米国時間10月30日付けで声明を発表し、Ninebot製スクーターに搭載された一部のバッテリに問題がある可能性があることを、8月に把握したと述べた。
「この問題が起きたのは、初期のスクーターに搭載された2基のバッテリの1つだ。製造上の欠陥により、バッテリから煙が出たり、場合によっては発火したりする可能性のあることが、複数の個別事例で明らかになった」と同社は説明している。
今回の声明は、The Washington Postがこの問題についてLimeを取材したことを受けて発表されたものだ。Limeはさらなる情報の提供は控えたが、Washington Postに対して、およそ2000台のスクーターを自主回収したと述べている。
Limeの声明によれば、問題のあるスクーターはただちに回収されており、全体に占める割合は0.01%ほど。そのほとんどが、ロサンゼルス、サンディエゴ、タホ湖地域で使われていたものだったという。
その上で、「スクーターの利用者あるいは一般市民が危険な目に遭った事例はまったくない」と同社は述べている。
ただしLimeは、今回のリコール以外にも、同社が採用している別のモデルが「バッテリの不具合の影響を受ける可能性がある」とする未確認情報があり、現在調査しているところだと明らかにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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