パナソニックは10月30日、住宅向けの統合プラットフォーム「Home X」を本格始動すると発表した。「人」と「くらし」がデジタルにつながり、家電やサービスを通じて、毎日アップデートできるくらしの実現を目指す。
Home Xは、2017年7月にパナソニックビジネスイノベーション本部長の馬場渉氏が発表。米シリコンバレーを本拠地に開発を進めてきたプロジェクト。パナソニックが持つ全事業部からメンバーを集め、開発したという。
パナソニックが、家電、住設、住宅などの商品を提供してきたことで持つスイッチやドア、照明などの接点を統合的に操作できる「住空間のタッチポイント」、家そのものが人間のような共感力を持つものと位置づけ、生活シーンやくらし全体を踏まえた提案をしてくれる「家そのものが考えて提案する」、家電や住宅設備ごとに組み込んでいた価値を単一ハードウェアから分離し、プラットフォームと統合することで、適切な単位でサービスエコシステムと連動することで、タッチポイントごとに、適切かつ日々進化した提案を行う「ハードウェアとサービスエコシステムを介したくらしのアップデート」という3つのアプローチを持つ。
Home Xプラットフォームに対応したモデルとして、「Home X Display」も発表。これは、Home Xプラットフォームに対応した無線LANやセンサを搭載したタッチスクリーン型ディスプレイで、住空間のHome X対応機器と体験を統合できるというもの。
家電や給湯器、ドアシャッターなど20の家電や住設機器と接続ができ、それぞれの機器をHome X Displayから操作することが可能。現在は、炊飯するには炊飯器のボタン、テレビをつけるにはテレビのリモコンなどから操作しているが、ディスプレイ上で同一のユーザーインターフェースを使って操作できることが特長だ。自宅内にはリビング、キッチン、子供部屋など、複数のHome X Displayを導入する計画。ユーザーの使用履歴から、今の暮らしに合った家電のおすすめモードを推奨するなど、使うほどに新しい機能が追加されるとしている。
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