Googleは、「Android」の生みの親とされるAndy Rubin氏がセクハラを指摘されたことを受けて、共同創設者のLarry Page氏がRubin氏に辞任を求めた後、Rubin氏に9000万ドル(約101億円)の退職金を支払ったという。The New York Times(NYT)が米国時間10月25日に報じた。
匿名の情報筋がNYTに語った話では、Googleのある従業員が2013年にホテルの一室でRubin氏にオーラルセックスを強要されたと訴え、Googleがこの訴えを調査したところ、信じるに足るものであることが分かったという。
Rubin氏は2014年にGoogleを退社した。それ以降、同社は支払い義務がなかったにもかかわらず、4年間にわたりRubin氏に月額200万ドル(約2億2500万円)を支払ってきたとNYTは報じている。
Rubin氏の広報担当者はNYTに対し、同氏は自らの意志でGoogleを退職したのであり、同社で不適切な行為を指摘されたことはないとした。
Googleの人事担当バイスプレジデント、Eileen Naughton氏はNYTに宛てた声明で「当社はここ数年にわたり、管理職の立場にいる者による不適切な行為に対して特に厳しい姿勢を取ってきた。引き続き、このような行為への対処の仕方をさらに改善することに力を入れていく」と述べた。
Rubin氏は25日夜に2件のツイートを投稿し、この記事には非常に多くの不正確な情報が含まれていると指摘。「とりわけ、私はホテルの部屋で女性にセックスを強要したことは1度もない。こうした虚偽の主張は、前妻が離婚と親権を争う中で私の評判を落とすために仕組んだ中傷キャンペーンの一部だ。また、私は匿名のGoogle幹部らが私の人事情報について発言し、事実をねじ曲げていることに大変迷惑している」とした。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるSundar Pichai氏とNaughton氏は、NYTの報道を受けて25日に連名で従業員宛のメールを送信し、過去2年間で48人をセクハラで解雇したことを明らかにした。さらに、不適切な行為をした者には深刻な結果が待っているのがGoogleという職場だとした。このメールについては、BuzzFeedのRyan Mac記者がツイートしていた。
Google CEO Sundar Pichai just sent out an email regarding the huge NYT story on Andy Rubin.https://t.co/1m1bJDq5K3 pic.twitter.com/azxs7rneCw
— Ryan Mac (@RMac18) 2018年10月25日
NYTの記事によると、Rubin氏が不適切な行為によって辞職したとする報道はこれまでにもあったが、疑惑をめぐる詳細や金銭的合意については今まで知られていなかったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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