依然として、パブリッククラウド分野で厳然たる首位に立っているのはAmazon Web Services(AWS)だが、WedbushのアナリストであるDaniel Ives氏は、ハイブリッドクラウド市場における地位と小規模企業に対する訴求力により、最終的にはMicrosoftが首位を奪うかもしれないと主張している。
Ives氏は次のように述べている。
「クラウドへの大規模で永続的なシフトは、Amazon(AWS)とMicrosoftの『一騎打ち』状態だが、ハイブリッドクラウドアーキテクチャにシフトする企業や政府機関が増えており、Microsoftは中小企業(SMB)向けの分野で大々的に提携を押し進めているため、この分野は明らかな転換点を迎えている。クラウドへの移行は大きな永続的トレンドであり、Microsoftに大きな利益をもたらすと思われる」
同氏はさらに、Microsoftは「Azure」を「Office 365」「Dynamics」などのサービスと組み合わせて、企業に対して訴求力のあるバンドルを作り出せるとも述べている。
7万以上のクラウドパートナーを抱えるMicrosoftのパートナーネットワークは、顧客へのアピールに利用できる優れた武器が同社にあることを浮き彫りにするものであり、興味深い要素だ。
AWSは、VMwareとの提携によってハイブリッド戦略に取り組んできた。また、AWSのチャネル戦略も進化してきており、Microsoftのパートナーネットワークのほうが成熟しているとは言いがたい。
いずれにしても、AWSとMicrosoftはそれぞれお互いにはない特徴があるので、両社を直接比較するのは容易ではない。Googleも加えたパブリッククラウドプロバイダー大手3社は互いに共通点もあるが、直接比較することはできない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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