不動産物件選びでウェイトの高い間取り図や詳細な室内空間情報、それらをいつでもどこでもスマートフォンで手軽に得ることができれば……。そういったニーズに応えられるソリューションとして誕生したのが、スタイルポートのインターネット内覧サービス「ROOV」。インターネットにアクセスするだけで室内空間を仮想内覧することができるというもので、PCのみならずスマートフォンでも手軽に利活用することが可能。講演では、実際にスマートフォンから仮想内覧を行うデモンストレーションを行い聴衆の興味を惹いていた。
スマートフォンでは、手軽に物件そのものの雰囲気をウォークスルーで確認することができる、PCではよりさまざまな情報を得ることができる。例えば、その間取りにどのような家具を配置するか、部屋の印象を大きく左右する壁や床の色味などをシミュレートする機能を備えている。また、設計図面から3DCG化されているため、各所の採寸を行うことも可能だ。今所有している冷蔵庫がキッチンに設置できるか、カーテンはどのサイズのものを用意しておけばよいのかなど、今までであれば物件に足を運ばなければ得られない情報を、ウェブブラウザ上の仮想空間で得ることができるのは利用者にとって嬉しい限りだろう。
ウェブサービスとして展開することで、こだわって情報を得たいニーズにも隙間時間に物件情報をチェックしたいというニーズにも応えることができる。間所氏は、不動産取引のあらゆるシチュエーションに対応することができると自信をみせる。建物内部の正確な寸法情報を仮想空間上に再現することで、未着工であっても完成イメージをより具体的にイメージさせることができるのはもちろん、中古物件ではありがちな居住中物件でも内覧することが可能となる。
間所氏は講演の纏めとして、ROOVを利活用することで不動産業界において課題となっていた場所や空間、時間といった制約を無くしたいと語るとともに、正確な建物内部の寸法情報を活かした住生活関連サービスへの波及も視野に入れていると展望を述べた。
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