Facebook傘下で仮想現実(VR)を手掛けるOculusを共同創設したBrendan Iribe氏が、同社を退職する。Facebookは2014年にOculusを買収している。
「私にとって、20年以上で初めての本当の休暇になる。再充電し、過去を振り返り、創造的になる時が来た。次の章を楽しみにしている」と、Iribe氏は米国時間10月22日、退職を発表するFacebookへの投稿に記した。
プライバシーやセキュリティの問題に取り組むFacebookでは、幹部や共同創設者だった人物が次々と退職しており、2012年にVRの新興企業であるOculusを共同創設したIribe氏もその1人だ。相次ぐ退職は、Facebookに買収された企業が、Facebookの最高経営責任者(CEO)で共同創設者のMark Zuckerberg氏の厳しい管理下にあったことを物語っている。
9月には、Facebook傘下で写真共有アプリを手掛けるInstagramの共同創設者であるKevin Systrom氏とMike Kreiger氏が、同社を退職すると発表した。WhatsAppの共同創設者であるBrian Acton氏とJan Koum氏も退職しており、Oculusの共同創設者であるPalmer Luckey氏も2017年にFacebookを離れている。
Oculusでは、経営陣の再編もあった。Iribe氏は2016年、OculusのCEOを辞任し、PCを使ったVRに取り組むグループを率いることになった。Facebookはその後、小米(シャオミ)のHugo Barra氏をVR部門の責任者として起用した。Facebook幹部のAndrew Bosworth氏が現在、同社の拡張現実(AR)とVRに関するすべての取り組みを統括している。
Facebookの広報担当者は「Oculusの将来に変更はない」とコメントした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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